第一章 無印編
第四話 『シホの転校初日』
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アリサ・バニングスもいるがそれとはまた違った印象を抱かせる。
さらに琥珀色の瞳がより一層神秘的なものを体現している。
「私の名前はシホ・E・シュバインオーグといいます。皆さん、これからよろしくお願いします」
なにより自己紹介をした後にシホはできるだけ笑顔を浮かべたが…それがまずかったのかクラス中の男女問わず虜にしてしまっていた。
初めての生徒達もそうだが、その笑顔をもう既に何度も見ているなのは達でさえ顔を赤らめていたのが印象的だ。
だがやはり、本質は衛宮士郎…某直死の死神ほどではないが、いくども鈍感と言われてきたために今回もその事に気づかず首を傾げて「?」の顔をしていた。
その表情にさらに撃沈した生徒多数。
(…ステータスに女性殺しの笑みに加え、男性殺しの笑みが追加更新されました。)
………なにか変な囁きが聞こえてきたがシホは寒気がしたので聞こえなかったことにした。
そして一時の静寂…だがそれは先生の「シュバインオーグさんも困っていますから…」という一言に一同は正気を取り戻し、仕切りなおしとも言うが、みんなして「よろしくー!」と歓迎されてシホは頬を緩ませた。
その後、HRも終わり休み時間になってやはりというべきか色々質問されていた。
「ここに来る前に住んでいたところはどこなの?」
「ドイツよ」
「この髪って地毛なの?」
「ええ。だから目立って仕方がなかったわ」
「趣味はなにかあるの?」
「うーん、そうね?…武道に家事、後は物の修理とかかな」
シホは律儀に受け応えをしていったが止まることのない質問の嵐にさすがに参ってきていた。
「ほらほら! みんな、シュバインオーグさんも質問続けで疲れているみたいだからここらで一旦止めておきましょう」
そこにアリサがシホに助け舟を出してくれた。
シホは助かった…とほっと息をついて、
「アリサ、ありがとう…」
「いいわよシホ、このくらい。あたし達の仲じゃない?」
「…バニングスさんってシュバインオーグさんと知り合いだったの?」
「ええ。っていってもつい最近知り合ったばかりなんだけどね」
「にゃはは。シホちゃんは今はちょっとした事情でウチの家族なんだよ」
アリサに続いてなのはもそう言ったが、その瞬間クラス中が騒ぎ出した。
それで結局昼休みまでその話題が持ちきりとなりシホ、なのは、アリサ、すずかの四人は早々に屋上に避難した。
「シホちゃんも当分は大変そうだね」
「そうね。シホったら猫被りする性格じゃないからきっとモテルわね」
「うん。私もシホちゃんはとっても綺麗だと思うし」
すずかは本当に心配そうに、アリサはいいライバル感覚的に、なのはは素直な言葉をそれぞれシホに言った。
だがとうのシホは少し悩む仕草をして
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