第一章 無印編
第四話 『シホの転校初日』
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てくるので尚更である。
そして見るのも恥ずかしいが、同時に見られるのにも抵抗があるらしくお風呂に浸かる以外はタオルを巻いているのが基本であったりする。
シホ自身は気づいていないが美由希視点では、いつもお風呂入浴時には普段の凛々しい態度はなりを潜めて顔を赤くし小声にもなっている。
よってシホの普段見せない可愛らしい反応を見るのは美由希にとって唯一の楽しみというのは公然の秘密となっている。)
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・シュバインオーグ
今日は転入初日だということで、なのは達はバスで先に学校に向かっていった。
その際、見送りをしたんだけど…なんていうか、なのは、アリサ、すずか以外の生徒は私が聖祥の制服を来ている事に気になったのか質問が殺到していた。
バス内から「にゃああああー!!?」と、なんとも間抜けな悲鳴が聞こえてきたのは聞かなかったことにしようと思う。
それでまた桃子さんの車に乗って聖祥まで送ってもらった。
送ってもらって桃子さんが帰り際に、
「それじゃシホちゃん、頑張ってきてね。学校に通った事がないっていうシホちゃんは分からないかもしれないけど、学校ってとっても楽しいところなんだから。
だから無理に緊張しないで自然に慣れて行けばいいのよ?
なにかあったらすぐになのはに相談するのよ。きっと助けになってくれるから…」
桃子さんのその心遣いが嬉しいと同時に、やっぱり嘘の内容は結構心に響くなと思い、でも感謝の気持ちを込めて、
「はい。頑張ってきます」
◆◇―――――――――◇◆
シホはその後、待っていたらしい先生に職員室に案内され、校舎内を案内されながらも目的の教室の前までやってきた。
「それじゃ呼ばれるまでここで待っていてね。高町さん達も同じクラスだから安心していいわよ」
「はい、ありがとうございます」
それだけ伝えて先生は教室に入っていった。
実質シホ――士郎――は一度冬木の大火災で通う学校を無くした身なので転校というのは初めてではないのだが、だが少しばかり緊張してしまうのはやはりしかたがないことである。
昔の事を思い出して心を落ち着かせている間に教室内から、
「それではシュバインオーグさん。入ってきてください」
「はい」
シホが教室に入ってきた瞬間、さっきまで多少騒がしかった生徒達は一斉に静かになった。
それは当然かもしれない。
顔立ちは明らかに日系ではないし、肌もイリヤ譲りでとても白く、髪に関しては日の当たり具合で銀にも朱色にも輝き煌めく緋色。
そして腰まで伸ばされているロングヘアーで、名前からしても如何にもどこかのお嬢様といった雰囲気がある。
このクラスには同じような容姿の
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