第四話 初戦闘
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転生後、学校に通ってから初めての休日。
こんな起きなくていい時に限って朝早く目が覚めるというのはよくあることだろう。かく言う俺も、意味もなく早起きをした一人だ。
学校へ行ったことにより、もう原作が始まっているということを知れたのは大きい気がする。
なんだかんだ言っているうちに朝食を作り終える。これでも一応、前世では自炊をしていたためこの体でも食事を作ることに慣れ始めたらしい。
「今日も、朝食を食い終えたらまた特訓に行くぞ」
『了解です、マスター』
そういつも通りの返事を俺に返すセレネ。
さて、とりあえず特訓に行きますか。朝食に使った皿をしまい、何時もの特訓に使っている場所に向かう俺だった。
何時もの場所で特訓をして少したった頃。辺の空気が何かは解らないが、何か変わったように感じた。
「これは……、ジュエルシードが発動したのか?」
『はい、おそらくそうだと。行きますか?』
「もちろん」
そう言いながら俺は反応のあった方へ走り出す。間に合わなかったら間に合わなかったでその時だ。
そうして走りだした俺が現在居るのは、月村の家(?)の庭と思われる場所。疑問形なのは普通の家とは比べ物にならないぐらい敷地が多く、第一に俺が月村の家のことを殆ど知らないからだ。
とりあえずは、ばかみたいにデカイ猫も見えたし、結界も張ってあったので場所は間違えていないはず……。
ドォーン
何かが爆発したような音が響く。癖で身構えてしまうがここで爆発が起こったわけではなく。あくまで近くで起こっただけだ。
おそらく原因は高町たちであろう。場所的にフェイト・テスタロッサも出てくるはずだし……。
俺は急ぎ足で音の聞こえた方向へ走り出す。
Side フェイト
一番の誤算なのは彼の実力を測りきれていないことだった。
ただの素人の彼女にだったら勝てる自信はあった。実際さっきまでは、私が戦闘での主導権を握っていた。
でも……だからこそ今、彼女の横にいる彼の実力を測り間違えてしまった。
「……悪いが、負けるわけにはいかない。……全力で行かせてもらうぞ」
「……」
彼の攻撃に対し、私は防御に集中するしか無い。元々バリア出力はそう高い方ではない。中途半端なことをした時点で負けてしまう。
「一閃牙!」
彼の大きく横払いをするような一撃が、私のバリアを貫き、そのまま地面へと落とされてしまう。
……このまま私は負けてしまうのだろうか? 母さん……ごめんね……
振り下ろされる彼の剣に私は、負けを覚悟する。
「おいおい、大の男が少女相手にそこまで全力ってのは……熱くなりすぎじゃないのか?」
振り下ろされた剣を一人
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