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対決!!天本博士対クラウン
第六十二話

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             第六十二話  おばちゃん達の知恵
 とりあえずまたしても博士と戦うことになった六人。だが戦う前に先生は彼女達に告げるのであった。
「皆さんに一つ御願いしたいことがあります」
「御願いしたいこと?」
「そうです」
 そう六人に言うのだった。
「華奈子さんと美奈子さんの大叔母さん達のところに行って欲しいのです」
「おばちゃんとぽぽちゃんのところ?」
「何なのかしら」
 二人はそれを聞いて首を傾げさせる。
「先生、おばちゃん達のところですよね」
「そうです」
 華奈子にまた笑顔で答える。
「今から御願いしますね」
「わかりました」
「けれど」
 二人はそれを聞いても釈然としないのであった。何故おばちゃんと歩歩ちゃんのところなのかどうしてもわからない。どうしてもわからないがそれでも先生の言うことなのでおばちゃんとぽぽちゃんの家に向かう。他の四人も一緒に行くのであった。
 二人の家に行く。するともう二人が笑顔で待っているのだった。
「よお来たな」
「待ってたで」
「待ってる!?」
「先生から聞いてたの?」
「そや」
 二人はやはり笑顔で華奈子と美奈子の問いに答えるのだった。これで二人が先生と知り合いなのもわかった。意外なことに。
「あの博士と戦うんやな」
「うん」
 華奈子がおばちゃんに答えた。
「そうだけれど」
「何か知ってるの?」
「ここに行きや」
 今度はぽぽちゃんが何かを美奈子に出してきた。それは一枚の地図であった。見ればそれは今まで六人が見たことのない場所であった。
「ここは?」
「行ってみたらわかるで」
「すぐに」
 六人にそう答えるのだった。36
「すぐにねえ」
「何なのかしら」
 六人は首を捻る。誰にもそこに行けば何があるのか全くわからないのだった。
 だがそれでもそこに行ってみることにした。それしかないからだ。
「とりあえず行ってみるわ」
「それでいいのよね」
「楽しんで来や」
「安生な」
 おばちゃんとぽぽちゃんはそう言って六人を送り出すのだった。何故か二人が穏やかな顔であったのがさらにわからなくなっていた。
「一体全体」
「何があるのか」
「わからないわね」
 そうは言いながらも電車で向かう六人。そこにあったものは。


第六十二話   完


                  2007・11・14
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