第五百三十二話
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第五百三十二話 朝のお風呂
華奈子と美奈子はランニングの後で風呂に入る。身体を奇麗にするだけでなく雨で冷えてしまった身体を温めるという意味もある。
まずは二人それぞれの身体を洗いながら華奈子は美奈子に言った。二人共ボディーソープの泡で真っ白になっている。
その中でこう美奈子に言ったのである。
「どう?今の気持ち」
「そうね。これで身体を奇麗にしてね」
「髪の毛も洗ってね」
当然シャンプーも忘れない、近頃二人は学校に来るといい香りがするということでクラスの女の子達から評判でもある。
「それで湯舟に入って」
「身体を奇麗にしてね」
「最初にお母さんが入ってね」
実は母も毎朝入っている、父は帰ってからだが華奈子達の家では風呂は朝に入り夕方はあっさりとシャワーで終わるのだ。
その朝のお風呂の中で美奈子と話す華奈子だった。
「ただ入るより走ってからの方が気持ちいいでしょ」
「確かにね」
「こうしてお風呂の後は」
「朝御飯ね」
「それも美味しいでしょ」
華奈子は身体の後は髪の毛を洗う、勿論シャンプーの後はリンスも忘れない。
「ただ朝起きて食べるよりも」
「そうね、言われてみれば」
「だからいいのよ。朝早く起きて走るだけで」
「全然違うのね」
「そう、あたしは元々走ることが好きだけれど」
スポーツなら何でも好きだから必然的にそうなるのだ。
「それでもね」
「走るだけで色々と楽しくなるのね」
「朝学校に行って皆にいい匂いって言われるのもいいでしょ
「ええ」
「これで足も速くなるんだから言うことなしよ」
こう自分と同じく頭を洗う美奈子に話す。
「本当にね」
「そうね。ただね」
「ただ?」
「あまりにも気分がよくなって」
走ってお風呂に入ってたっぷり食べると自然とそうなる。その状態で学校の授業を受けるとだというのだ。
「居眠りしない様にしないとね」
「あっ、あたしはかえって調子が出て起きられるから」
華奈子は笑顔で美奈子に答える。
「大丈夫よ」44
「だといいけれどね」
「じゃあ後はリンスね」
「それからお風呂につかろう」
二人はこんな話をしながら髪の毛のシャンプーを落としリンスでケアをする。そうして湯舟に入ってお風呂を楽しむのだった。二人はランニングから楽しんでいた、朝を楽しくはじめるとそれからも楽しめるようになっていっていた。
第五百三十二話 完
2012・10・10
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