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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
闇の海
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い抜こうとか…そんな事考えなくたって良いんだ」
「しかし…以前もそうでしたが、今回の冒険も父さんが居たからこそ解決できた事柄が多数あります。僕一人では出来ない事です…」

「違うな!以前も今回も、お前やアルルが居たから事態が進展したんだ…お前等勇者がみんなを纏め上げてこそ、物事は進展するんだよ」
「「纏め上げる?」」
悩みを呟いたティミーだけでなく、名前を挙げられたアルルも一緒に小首を傾げる。

「想像してごらん…僕が4.5人居るだけのパーティーで、世界を救う冒険をしていたらどうなるか…」
そう言って話を聞いているみんなの顔を見渡すリュカ。
アルル・ティミーだけでなく、マリーとウルフも青を歪め辟易している。
「…想像できた様だね。そう…きっと冒険は途中で頓挫するよ。僕は自分がやりたい事しかしない人間だからねぇ…誰かが真面目に導かないと、僕は自分の力を発揮しない!…ティミー、お前は勇者なんだ。人々を導く力のある勇者なんだ!自分より出来る…自分より能力がある、そう思える人間を使いこなせれば良いんだよ。お前がその人物より能力が上である必要はないんだよ」

「し、しかし…父さんを使いこなすって…不可能に近くないですか?」
リュカの胸から顔を上げたティミーは、少し晴れやかな表情になり軽口を叩いた。
「何も直接使いこなす必要は無いよ…父さんを操れる人物が居るだろ」
「…母さんですか?」
「その通り!ビアンカを上手く誘導できれば、妻には付き従う夫を使いこなす事が出来るだろ!要はお前やアルルが、パーティー内の仲間を使いこなせれば良いだけの話だよ」
そう言うとリュカは、アルルとティミーの頭を撫でる。



息子の悩み相談を受けてから数時間…
周囲の様子は変わらないのだが、時間的には深夜になった頃…
「何時もそうやってちゃんと『お父さん』をしていれば、ティミーからも尊敬されるのに」
「でも私は、そんなリュカさんの方が好きですよ!」
船首で暇そうに胡座をかくリュカの下に、(ビアンカ)愛人(ハツキ)が近付き、先程のやり取りを語り出す。
「真面目すぎる息子を持つと、父親としては大変だよ…からかうと面白いけどね(笑)」
美女二人を両サイドに抱く様に座らせ、何時もの軽い口調で照れ隠しをするリュカ。

「あの二人はリーダーだからね…今後も人々を導く存在になってほしいね」
「でもアルルもティミーさんも、その自覚が無さ過ぎなような…」
「僕の存在が邪魔だったのかもしれない…僕は身勝手で、何でも勝手に決めちゃうからなぁ…しかもソレで問題なくなるし………アルルなんかは特に依存しちゃってるよね!まぁ、ピラミッド以降は幾分マシになったけど」
「ホント…リュカさんは勝手すぎますよ(笑)」
今回の冒険で、初期から共に行動したハツ
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