第六話 必要に迫られケータイ購入
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すさと見た目重視。連絡用のやつはセキュリティ機能と堅牢性重視ですかねー」
パンフレットを見ながら答える。そう言えば、パンフレットで見る限りスマホ系の情報端末が見当たらない代わりに、白井さんが使っていたような変り種のケータイがたくさん載っている。
「まー、連絡用のほうはそんなに気にしなくていいぜい。ケータイのほうでどうこうしてるわけじゃないからな」
「あー、なるほどね」
暗部という言葉を避けたのを正しく受け取った土御門さんが普段の調子で返してくれる。暗部用のケータイは学園都市の上層部で通信局のほうを直接管理できるのだろう。
「それなら使いやすくて頑丈って感じでいいかな」
暗部で使用するならやはり頑丈なほうがいいだろう。
「頑丈ってのは確かにいいかもな。それで、自分用はどうするつもりなんだ?」
「一番は見た目ですかねー、その後に多機能と使いやすさですね」
「見た目っていうのはどんなのがいいのかにゃー?」
「角ばった感じの曲面が無いデザインがいいですねー。色は青から黒までとかグレーから黒までぐらいの色合いで、あとはサイドにボタンとかの凹凸が無いデザインがいいですね」
土御門さんに答えながらパンフレットを眺める。デザインのみでいいなと思ったものをいくつかピックアップして、型番を記憶してからそのカタログを取りに行った。
「頑丈っていうので探してみたら、こんなの見つけたぜい」
4冊ほどカタログを取って席に戻ると、土御門さんが別の2冊のカタログを持ってきた。
「おぉー、こんなのあるんですねー」
土御門さんが持ってきた2冊のカタログには、カーボンボディとチタンボディのケータイが載っていた。
「あ、そうそう。言い忘れてたんだが、連絡用のケータイはグループで面倒見るから、購入費や維持費は気にしなくていいぜい」
「あ、そうなんですか」
土御門さんに言われて一気に気が楽になる。軍資金の全額を自分のケータイに回せるので、オプションや周辺機器なども充実させられるだろう。
「ああ、それで連絡用のケータイを先に選んでもらえるかにゃー?」
「はい、了解です」
自分の取ってきた4冊のカタログをテーブルの端にまとめておき、土御門さんの持ってきた2冊のカタログを開く。カーボン製のケータイとチタン製のケータイ、どちらも頑丈で軽いという特徴がある。
まずカーボン製のほうを見る。基本的な機能はほぼ揃っていて、処理速度の速さを前面に押し出すように紹介している。液晶画面の表面はポリカーボネート製で画面の強度も充分だし、傷が付きにくいように学園都市の技術で表面をコーティングしてあるようだ。
そしてチタン製のほうは、カーボン製と比べて角ばった俺好みのデザイ
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