第24話
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その能力者達は既にどこかに逃走したようでした。」
「おそらく無能力者に倒された時の事を考えて、実行班と回収班の二つのグループに分けて行動しているのだろう。
捕まれば読心能力などの能力者に記憶を覗かれてしまったらそこでゲームオーバーだからな。」
「相手はわたくし達が思っている以上に大きな組織のようですわね。
それにしても珍しいですわね。
麻生さんが自分からこの支部に訪ねてくるなんて。」
以前の麻生がどういった人物なのか、少し知っている白井からすれば麻生の行動はらしくない行動なのだ。
白井の問いかけに麻生は少しだけため息を吐いて答える。
「俺だってこんな面倒な事に関わりたくなかった。
だが、無能力者狩りが続いている限り、散歩の邪魔をされてしまう可能性があるからな。
お前達の為でなく自分の為に動いているんだよ。」
麻生の答えに白井はしばし麻生の顔を見つめている。
「なんだ、俺の顔に何かついているか?」
「い、いえ、何も・・・・」
そう言って白井は初春の首根っこを掴み、麻生と距離をとり初春にしか聞こえない声で話し合う。
「あのお方に何かあったのですか?
以前とはまるっきり別人の様ですわよ。」
「私も同じ事を思いました。
でも、前の麻生さんより私はこっちの麻生さんの方が良いです。」
「それに関してはわたくしも同意しますけど、急な変化に驚いて「何が驚いているんだ?」・・ひゃあ!!」
いつの間にか白井と初春の後ろに麻生が立っていて、声をかけられたので驚く白井。
「な、なにも驚いていませんわよ。
さ、さて、作戦会議でもしますわよ。」
急に話を変えられたので麻生は怪しいと思ったがどうでもいい事だな、と考え近くにある机に腰を預ける。
「まず、わたくし達が調査する事は二つ。
一つ目はどうやって無能力者と能力者と見分けているのか。
二つ目は組織の規模、その目的。」
「見分ける方法について何かわかったか?」
「いえ、候補が何個か上がったのですが詳しく調べてたらてんで的外れでした。」
「見分け方が分かれば、それを辿って組織などの詳細が分かるのですが。」
麻生は捜査がそれほど進んでいない事に二人に気づかれないようにため息を吐く。
しかし、幻想御手の件は木山の単独の犯行だったので操作があまり進まなかったが今回は明らかに組織的な犯行。
なのに、捜査が進まないという事は相手はかなりの頭がきれるという事だ。
「地道の捜査しかありませんね。」
「そうですわね。
ですが、わたくし達が路地に入ってわざわざ巡回しているのに、無能力者狩りの犯行は一度も出会っていませんの。
逆にわたくし達が巡回していない所で犯
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