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対決!!天本博士対クラウン
第四十七話

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                   第四十七話  予兆!?
 博士という悪夢が戻ろうとしているその頃。六人と先生はまだ遊園地で遊んでいた。
「あれっ!?」
 最初に気付いたのは華奈子だった。
「小田切さんいないんじゃ」
「そういえばそうね」
 それに美奈子が頷く。
「おトイレかしら」
「お食事じゃないの?」
 実に平和な予想だった。現実に反して。
「多分」
「そうかな、やっぱり」
「きっとね。だから気にすることないわ」
「そうね。ところでお食事で思い出したけれど」
 華奈子がふとした感じで言う。
「もうそろそろいい時間じゃない?」
「時間って?」
「だからお昼の」
 楽しそうに言うのだった。
「時間じゃない。どう?」
「ああ、そうね」
 美奈子もそれにやっとといった感じで気付くのだった。
「もういい頃ね」
「先生に言ってみようよ」
 まずは先生だった。保護者だから当然である。
「先生」
「はい、お昼ですね」
 もう先生にはそれがわかっていた。
「そうですね」
「はい、それです」
「いいですか?」
「勿論です」
 にこりと笑って華奈子達六人に答えるのだった。
「では皆さん集まって下さい」
「わかりました」
「それじゃあ」
「サンドイッチにお握りを」
 こうした場所でのお弁当の定番である。定番であるがだからこそいいとも言える。少なくとも美味い。これがかなり重要であると言えた。
 皆でお弁当を食べだす。その時だった。
「あらっ!?」
 先生もあることに気付いたのだった。
「どうしたんですか、先生」
「何か感じました」
「何をですか!?」
「といってもそれは随分後のことです」
 かなりはぐらかした感じだったがそのにこりとした笑みで全てが無効化されたのだった。
「ですから御気になさらずに」
「そうですか」
「はい、ですから」
 話が戻る。
「皆さん、お弁当を」
「わかりました」
 皆で食べだす。まずはこの時は何もなかったのであった。遊園地は。


第四十七話   完


                   2007・9・26
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