第23話
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にはちょっくらカモになってもらうぜ。」
麻生の目の前にいる黒髪の男が楽しそうに話し始める。
どうやらカモという言葉が面白かったのか他の三人も笑っている。
麻生は大きくため息を吐く。
「くだらないな。」
「はぁ?」
「くだらない、と言ったんだ。
最近のガキはこんな屑が多いの。
こりゃあ教師達の頭痛の種だな。」
「調子に乗るんじゃねぇぞ、無能力者が!!!」
バチバチと青白い黒髪男の周りに火花を散らしている。
そして、電撃の槍が麻生に向かって放たれてそれが麻生に直撃し埃が舞う。
「おい、お前一人で倒したら点数はお前だけはいるじゃないか。」
「悪い。
能力一つ開発できない屑に偉そうに言われて腹が立っちまった。」
「でも、こいつも馬鹿だよな。
こりゃあ入院確定だな。」
四人の男達は心底楽しそうに笑う。
「何がそんなに楽しんだ?」
だが、埃のカーテンの中から声が聞こえ、一斉に笑い声がなくなる。
カーテンが晴れると傷一つなく麻生が立っていた。
「な、何でだ!?
俺の最高電力が当たった筈だぞ!!」
「あれで最高か、となると強能力者ってところか。
こっちは超電磁砲の電撃の槍を何度も受けているんだ。
この程度、空間の壁も使うまでもない。」
麻生はすぐさま後ろに振り返り、唖然としている男の顔面に加減なく拳が突き刺さる。
武術の達人が見たら足の踏込み、身体の向きや拳の握り方までが全く無駄がなく、その一撃はとてつもない威力である事が分かる。
殴られた男は後ろの壁までノーバウンドでぶつかる。
そして唖然としていた他の三人がようやく動き出すが、すぐ隣にいた男のみぞに掌底を突き刺し沈める。
電撃使いの隣にいる男の能力は発火能力らしく、サッカーボールの大きさまで火の玉が大きくなりそれを麻生に向けて放つ。
麻生は横に飛んでかわし、すぐ横にある壁を右足で蹴り一気に距離を詰める。
男はもう一度火の玉を作ろうとするが、それよりも早く麻生の左足が男の脇腹を蹴りつけ地面に勢いよく転がり、壁にぶつかってようやく止まる。
黒髪の男が唖然としている間に、他の三人がやられてしまいようやく自分の状況に気づく。
「く、くるな・・・お願いだ、見逃してくれ・・・」
自分では麻生に勝てないと分かったのか涙を溜めながら麻生に命乞いをしてくる。
「お前は自分が襲った無能力者が同じ事を言った時どうした?」
男は何も言えない。
自分は助けてと言われても容赦なく殴る、蹴るの暴行を楽しく行っていたからだ。
「それが答えだ。」
麻生は左手で男の顎を打ち上げると一回転して、遠心力が掛かった左足で男の腹を貫くかのように蹴りが突き刺さる
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