第四百六十話
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第四百六十話 タミーノとフィガロは
華奈子も美奈子もだ。ライゾウとタロの話には何の興味も見せなかった。それでだ。
仕方なくリビングに入ってそこでテレビを観て憂さ晴らしをしているとだ。ここでだ。
タミーノとフィガロが部屋の中に入って来てだ。二匹にこう言ってきた。
「先程御主人様達にお話していたことですが」
「中々面白そうですね」
美奈子のペットの二匹がだ。華奈子のペットの二匹の話に乗ってきたのだ。
それを聞いてだ。ライゾウもタロもだ。
少し驚いた顔になってだ。こう二匹に返した。
「いや、あんた達の御主人もおいら達の御主人も乗ってくれなかったけれど」
「君達はなんだ」
「使い魔から興味を取れば実に悲しくなります」
「それも非常にです」
これが二匹の言葉だった。
「ですから私達もよければ」
「今日子先生の話を確めさせてくれませんか」
「ああ、本当に女の人とデートするのか」
「そのことを確めるのに乗ってくれるんだ」
「はい、是非共」
「乗らせて下さい」
二匹は是非にという口調だった。そうしてだった。
あらためてだ。ライゾウとタロにこう言ったのである。
「それでは詳しいお話を是非」
「今からお聞かせ下さい」
「ああ、それじゃあな」
「今から話するね」
こうしてだ。ライゾウとタロも彼等の言葉を受けてだった。
そのうえで話を聞きだ。そしてだった。
「では我々もです」
「お仲間にということで」
「よし、じゃあ頼りになる仲間ができたな」
「宜しく頼むよ」
ライゾウとタロも笑顔で応えた。こうしてライゾウとタロに頼りになるパートナー達ができた。そのことを喜んでいるがここでだ。タミーノとフィガロはまた言ってきた。
「しかし今は特にですね」
「何もありませんね」
「ああ、別にな」
「そのデートは日曜だから」
今は平日だ。ならばだった。
「特にないから」
「今日はね」
「ではお酒やおつまみも出して楽しみましょう」
「四匹でテレビ観戦をしましょう」
丁度テレビではアニメを放送していた。再放送である。それを観ながらだというのだ。
その提案を受けてだ。ライゾウとタロもだ。タミーノとフィガロに応える。
「じゃあビール、いや日本酒出してな」
「それとビーフジャーキーかな」
「あと揚げですね」
「ビールも用意しましょう」
四匹でこう話してだ。それからだった。
実際にテレビ観戦をしながら酒とつまみも楽しむ四匹だった。そうして日曜に向けて英気を養うのだった。
第四百六十話 完
2012・1・25
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