第四百四十七話
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第四百四十七話 宿題の提出
華奈子はだ。自分のクラスでだ。
自分の机に座りそのうえで難しい顔になっていた。その彼女に春奈が尋ねてきた。
「何かあったの?おかしなことでもあったの?」
「おかしなことっていっても。博士があの国に無差別攻撃仕掛けただけで」
「それ以外にはないのね」
「そう。おかしなことはないのよ」
そのことについては大丈夫だというのだ。しかしだ。
華奈子はここでだ。春奈にこう言ったのである。
「あのね。今日の宿題だけれど」
「国語のあれ?」
「そう。やることはやったけれど」
どうかというのだ。その終えた宿題についてだ。
華奈子はだ。難しい顔で春奈に言ったのである。
「かなり間違えてるんじゃないかって思えてね」
「かなりなの?」
「そう。かなりね」
それが心配だというのである。
「だから。提出するのが怖くてね」
「それで今そんな風になってるのね」
「そういうこと。大丈夫かしら」
「じゃあ一回自分で見てみたら?」
「その宿題を?」
「それでチェックして。間違えてたらそこをなおしてね」
そうすればいいというのだ。
「提出にはまだ時間があるし」
「そうね。言われてみればね」
「それもまたお勉強のうちだから」
学業優秀な春奈らしい言葉だった。彼女は魔女達の中でも屈指の成績を誇っているのだ。国語や算数、理科や社会については六人の中で一番であり学年全体でもトップテンに入っている。
その春奈がだ。華奈子に言うのである。
「どうかな。それで」
「宿題は一度やるだけじゃなくて」
「そう。二回してもいいのよ」
「ううん、一回やって終わりじゃないのね」
このことはだ。華奈子がはじめてわかったことである。
それでだ。こう春奈に述べたのである。
「一回やっておさらいをしたりしてもいいの」
「同じ問題を何度も何度も解くとね」
「それがいいのね」
「どんな難しい問題でもわかるようになるから」
同じ問題を何度も解いてるとだというのだ。
「頭がわかってくれる様になるのよ」
「そうなのね。そういうやり方なのね」
勉強の仕方がだ。そうだとわかった華奈子だった。
そしてだ。実際にその昨日家でやった宿題を机の上に抱いた。そうしてだ。
チェックしてみる。するとだった。間違いに気付いていく。しかしだ。
見てみると七割正解だった。その割合を見てだった。
「意外と少なかったわ」
「そうなのね」
まずはチェックからだった。そこから新たなことをはじめる華奈子だった。
第四百四十七話 完
2011・12・13
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