第四百十三話
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第四百十三話 ミルクも
豆腐を御飯と一緒に味噌汁で食べることにしたライゾウ、そしてだ。
いつも飲んでいるミルクについてもだ。タロに話した。
「ミルクって結構脂肪あるよな」
「うん、そうだよ」
「だよな。じゃあまずいか?」
こうだ。ミルクを前にして前足を組んで言うライゾウだった。
「ダイエットには」
「ミルクは飲んだ方がいいよ」
「ああ、カルシウムだよな」
「他の栄養もあるし」
タロはミルクの栄養について話した。
「ミルクは何といっても栄養の塊だから」
「飲まないとまずいか」
「ダイエットをしても」
それをしてもだというのだ。
「身体を悪くしたら意味がないよね」
「だよなあ。おいらも痩せたいけれど」
それでもだというのだ。
「身体を壊すつもりはないからな」
「そうだよね。それはないよね」
「身体を壊したら意味ないだろ」
この辺りはよくわかっているライゾウだった。
「健康なダイエットだよ」
「運動もしながらね」
「運動もなあ。散歩の時間と距離も増やしてるし」
「毎日町中を駆けたり泳いだりね」
「してるからな」
そちらも真面目にしだしたのだ。
「それでちゃんとした栄養を摂らないとな」
「かえってまずいからね」
「じゃあミルクは仕方ないか」
その栄養を考慮しての言葉だった。
「これまで通り飲んでいくか」
「そうする?やっぱり」
「そうしようか。その分身体を動かすか」
「どうだろうね。その辺りは」
「ミルクは絶対に飲まないとな」
ライゾウはとにかくミルクを重要視していた。
それでだ。これは外せないというのだ。明らかに栄養の軸としている。
その軸を見てだ。さらにだった。
彼はだ。こう言ったのだった。
「カロリーなあ。それが問題なんだよな」
「栄養があって低カロリーならね」
「いいんだけれどな」
「それは同意するよ」
そしてだ。ライゾウはこんなことも言った。
「今回はいい解決案はないか」
「飲むしかないからね」
そうした話をしてだった。ライゾウはタロと一緒にミルクを飲むのだった。ただしライゾウは猫用の、タロは犬用のミルクをそれぞれ飲んでいた。
第四百十三話 完
2011・8・15
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