第四百十話
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第四百十話 ダイエット食
ライゾウはタロと共に華奈子にダイエットの為の食事の話をしに行った。場所は華奈子が美奈子と一緒にいる二人の部屋である。
そこで自分の席に座っている華奈子にだ。こう言うのだった。
「ダイエットにいい食事ないか?」
「お野菜なんかどうかしら」
「おいら猫だぜ」
華奈子の言葉にだ。ライゾウはむっとした顔で返す。
「それで野菜はないだろ」
「そうね。やっぱりね」
「キャットフードもいいけれどあれじゃ太るしな」
「栄養高いからよね」
「そうだよ。カロリーも高いから」
「カロリーね」
華奈子が反応を見せたのはそこだった。
カロリーについての知識は華奈子にもある。それでこう言うのだった。
「じゃあ。カロリーがなくて栄養の高いの食べればいいのよ」
「そんな都合のいいのあるのかよ」
「あるわ」
華奈子はライゾウの問いにすぐに答えた。
「よかったわね。あるのよ」
「それで具体的に何だよ、それ」
「あれよ。鶏のササミよ」
まずはこれだった。
「それとゆで卵の白身に」
「格闘家の食い物だな、何か」
「御飯は玄米で」
白米ではなかった。断じて。
「それでどうかしら」
「凄いヘルシーな感じだな」
ライゾウも華奈子の話を聞いて言う。
「いい感じか?じゃあ」
「あとミルクは脱脂粉乳ね」
まだあった。
「それでかなり違うわよ」
「脱脂粉乳って確か滅茶苦茶まずいんじゃなかったのか?」
「今はかなり品種改良されてるから」
「だといいんだけれどな」
「じゃあそうしたメニューに切り替えるわよ」
言ってすぐにだった。華奈子はライゾウに提案した。
「それでいいわね」
「とりあえずダイエット優先でな」
ライゾウも華奈子のその提案に頷く。こうしてだった。
方針は決まった。ダイエット食に切り替えとなった。
そこまで横に聞いてだ。タロは相棒に話した。
「後は食生活に飽きないことだね」
「それも問題になるのかよ」
「そうだよ。まあ色々とカロリーの少ないもの食べてね」
「それでいかないとか」
「挫折したら何にもならないからね」
タロの言うことは的確だった。その言葉と共にだ。ライゾウのダイエットが本格的にはじまったのである。
第四百十話 完
2011・8・3
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