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真・恋姫†無双    これはひとりの仙人無双
来る仙人
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できなかったわけじゃないだぞ?これまで一人暮らしだったから自分一人のことぐらいできなくちゃ生きて来れなかったしな。だから作れたし、綿月や部活の後輩たちには合宿の時とかに美味いって言われたことぐらいあったさ。
だけどさすがにこれほどは美味くなかったなぁ・・・・・・・。
ん?今日は味噌汁と胡麻のほうれん草和え、そしてご飯っていったところかな?
「できましたよ、紅龍」
「ありがと妖夢」




紅龍がやっぱり妖夢のご飯は美味い、などと心の中で思っている中、妖夢の顔は普段の食事時とは違い、真面目なものであった。
紅龍も気づかないわけがなく、チラチラと時折妖夢の顔を見たりもしていた。
はぁ・・・、と軽くため息をついた彼女は、何かを決心したのか、味噌汁の入ったお椀と箸を置き、口を開いた。
「明日もう一人人が来ます。彼女も貴方の師となるべくやってきます。が・・・・・」
「が・・・・・?」
いつの間に箸をおいていたのだろうか?
紅龍も妖夢と同じく真面目な顔をしていた。
明日やってくる人物に何か問題でもあるのだろうか?と考えたりもしながらも、師である妖夢の言葉を待つ。
「彼女は仙人です」
「はい?」
「だから、仙人なのです」
「仙人?」
紅龍としては知らない言葉ではなかったし、死ぬ前に読んだ書籍にも仙人という存在は沢山見受けられていた。
が、実際に会うとなると・・・・・・。どうも実感がわかないものがあるらしい。
そんな紅龍を横目に、妖夢の言葉は続く。
「ええ、ですから、明日からは一部の例外を除いて肉が食べられないのです」
「え・・・・・・」
肉が食べられないとは?
書籍を読んでみると、あまり気にしていないものもあるが、酒や肉は食べない仙人というのも多い。そして、彼女は一部の例外を除いて肉を食べないというのだ。
「名を茨木華扇、自らは行者と謙遜しますが、私が知る限りは最高峰の仙人です」
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