第三百八十二話
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第三百八十二話 華奈子の決意
家に帰ってからだ。華奈子はだ。
まずは学校の宿題をしてだ。晩御飯を食べた。そうしてだ。
美奈子と一緒にお風呂に入る。その中で美奈子と同じ湯舟につかりながらだ。彼女に対してこんなことを言ったのである。
「ねえ美奈子」
二人とも長い髪の毛を後ろであげて束ねている。髪を洗う時以外はそうして邪魔にならないようにしている。その中で美奈子に話したのである。
「あたし考えたんだけれどね」
「どうしたの?」
「魔法好きだから」
話すのはそこからだった。美奈子の顔を側から見ながら話すのだ。
「だからね」
「続けるのね」
「うん、こう考えればいいのかしら」
「簡単に考えればそうね」
美奈子は少し考えてからだ。そうして話すのだった。
「好きだから続ける。それでいいのよ」
「しなくちゃいけないとか考えなくていいのね」
「そうして力張って続けても中々身に着かないし」
美奈子はまた華奈子に話した。そうしたものだとだ。
「だから好きだから続ける。それでいいじゃない」
「わかったわ。そういうことね」
「そうよ。私だってそうだし」
美奈子は今度は自分のことを話すのだった。
彼女はどうなのか。そのことを華奈子に対して話すのである。
「フルートも好きだから続けるから」
「あっ、そういえばクラウンもそうよね」
「好きだからやってるでしょ」
「うん、じゃあそう考えてね」
「お風呂だってそうでしょ?」
今度は今二人が一緒に入っているそれの話だった。華奈子はお風呂が好きだ。美奈子もだ。二人は奇麗好きでもあるのである。
「好きだから入るわよね」
「ええ、そうね」
「だからそれでいいじゃない。好きだから続けるのよ」
「何でもね」
「華奈子お勉強の方もそうなってきたでしょ」
勉強の話もする。それもだった。
「だから続けるのよ」
「続ける。そういうことね」
「それでいいから」
「わかったわ。じゃあ続けるから」
好きならだとだ。こう結論を出してだった。
華奈子は浴槽から出た。それでだった。
髪を束ねた留め金を外してそれを下ろしてだ。それにシャワーをかけてだ。
濡らしてからシャンプーでその髪の毛を洗いながらだ。また美奈子に話すのだった。
「次はね」
「ええ、私ね」
「どう?一緒に洗う?」
「いいわ、華奈子が先に洗って」
こうした話もしてだった。華奈子はそう考えることにしたのだった。難しく考えることもないのであった。
第三百八十二話 完
2011・4・25
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