第三百八十一話
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第三百八十一話 勉強を終えてみて
魔法の勉強の後でだ。それからだった。
華奈子達はだ。帰り道でこんな話をするのだった。
「ここからが大事なのよね」
「そうなのよね」
美奈子が美樹の今の言葉に頷いた。
「続けていくのこそが」
「そう、そうしないと魔法もできないから」
「ええ、その通りよ」
リーダーの梨花も二人に続いて言った。
「そうして毎日やっていって。そうして見つかるからね」
「ううん、魔法もあれなのね」
「そうよね。学校の勉強と同じよね」
今度はだ。赤音が華奈子の言葉に応える。
「毎日毎日していって」
「そうしないと力にならないのね」
「何でもそうじゃないかしら」
今言ったのは春奈だった。六人共それぞれ言うのだった。
「魔法やお勉強だけじゃなくて」
「結局あれなの?努力が大事なの?」
華奈子は春奈の話を聞いてだ。今度はこう話したのである。
「魔法でも何でも」
「そうそう、そうなのよ」
梨花はまた言った。
「音楽でもそうじゃない。積み重ねていってなのよ」
「ううん、あたしの柄じゃないわね」
華奈子にしてみればだった。どちらかというと天才肌でその場での閃きや思いつきがいい彼女にしてみればだ。努力というものはだった。
「何かこう。ぱっとやるってのがいいけれど」
「じゃあ好きならやるって考えたら?」
その彼女に言ったのは美樹である。
こう考えてはどうかとだ。彼女にアドバイスするのである。
「そうしたらどう?」
「それだとってこと?」
「そう、それならどうかしら」
また華奈子に言う美樹だった。
「そう考えたらね」
「ううん、それがいいかしら」
「まあ続けるのがいいんならそれでいいんじゃないの?」
赤音は彼女らしく気軽な考えを述べた。
「それでね」
「そう考えればいいかしら」
「大事なのは続けることだから」
春奈も華奈子に話す。
「考えるのにしても。続けられる考えでいいと思うわ」
「そういうことなのかしら」
華奈子は彼女達の話を聞いてだ。首を捻りながら言うのであった。
「好きなことを続けると思えばいいのね」
「まあそうね。簡単に考えたらそれだけ楽だし」
美奈子も華奈子に話す。
とりあえず続けることが大事だと話されるのだった。そしてそうした話をしていってだ。華奈子は赤い夕暮れの中を家に帰るのだった。
第三百八十一話 完
2011・4・25
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