第三百七十七話
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第三百七十七話 グラウンドに出ると
華奈子と美奈子が体操服姿でグラウンドに出ると。既にだった。
四人もだ。そこにいた。彼女達を見てだ。最初に華奈子が言った。
「皆も来ていたの」
「ええ、ちょっとね」
「魔法の練習をしようと思ってね」
それでだとだ。赤音と梨花が答えた。
見ればこの二人だけでなく春奈と美樹もだ。彼等も体操服姿だ。
その白い上着に黒い半ズボン姿でだ。六人は一緒になった。するとだ。
リーダーの梨花がだ。こう言うのだった。
「多分皆考えてることは同じね」
「そうよね。魔法を一緒にやってみて」
春奈が梨花のその言葉に応えて話す。
「それで新しい一緒に使う魔法をね」
「生み出すのよね」
美奈子も言った。やはりだった。
六人の考えていることは全く同じだった。それがわかってだ。
梨花はだ。仲間達にあらためてこう言った。
「一組の組み合わせだけじゃあれね」
「限りがあるっていうのね」
「そう。だからそれぞれでやってみない?」
これが梨花の提案だった。
「例えば華奈子と春奈とか。火と水ね」
「火と水を合わせたら」
「正反対だからこそ何かができるじゃない」
それでだとだ。梨花は春奈に話したのだ。
「どうかしら、それって」
「ううん、そうね」
話を受けるとだ。春奈はだ。
少し考えてからだ。そのうえで梨花に対して答えた。
「それじゃあね」
「やってみるわね」
「うん、華奈子ちゃんだけでなく他の皆とも」
してみるというのだった。そうした話をしてだ。
「してみるわ」
「そうね。水と光だけでも限られるからね」
赤音も笑顔で話す。最初に春奈を誘った彼女も言うのだった。
「それじゃあここはね」
「皆が皆で」
一人がだ。それぞれ他のメンバーと組み合わせてみるというのだった。
そのことが決まってだ。それでだった。
六人はそれぞれ魔法を使いだした。二人一組になってだ。
華奈子は春奈と、赤音は梨花と、そして美奈子と美樹といった組み合わせになった。そうしてなのだった。
「じゃあこれから」
「やってみましょう」
カップルが決まると話は早かった。六人共それぞれ魔法を使っていく。
六人の魔法が三組になりだった。
「こう?」
「こうかしら」
「こうじゃないかしら」
こんなことを言い合いながらだ。互いに試していくのだった。合わせた魔法をだ。
第三百七十七話 完
2011・4・13
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