第三百五十九話
[8]前話 [2]次話
第三百五十九話 牛乳から
相変わらず牛乳をよく飲む華奈子と美奈子だった。そうした中でだ。ある日美奈子が華奈子に対してこんなことを話したのだった。
「牛乳からバターとかチーズとか作るわよね」
「ヨーグルトとかクリームよね」
「牛乳から色々なものができるけれど」
まずはこのことから話す美奈子だった。
「その中に面白いものがあるみたいよ」
「面白いものって?」
「昔、奈良時代とかの頃だけれど」
「ああ、あの奈良に都があった頃よね」
「そう、その頃のことだけれどね」
その頃のことだとだ。今度はこう華奈子に話した。
「牛乳から作った食べ物があったのよ」
「あれっ、日本って昔から牛乳飲んだり食べたりしてたの」
これは華奈子にとっては意外なことだった。和食にそうした牛乳なり乳製品なりはないからだ。それでまずはそのことを意外に思ったのである。
「そうだったの」
「そうなのよ。長い間忘れられたけれどね」
「そうよね。江戸時代とかないからね」
「それでね」
このことを話してからだ。美奈子は本題に入った。
「その牛乳から作った食べ物だけれど」
「どんなのがあったの?」
「結構面白いものがあったみたいなの」
こう華奈子に話した。
「どうやらね」
「面白いものね」
「そうよ。ちょっと興味出た?」
「ううん、あたし牛乳好きだし」
まずはここから答えた華奈子だった。
「チーズとかヨーグルトも好きだし」
「牛乳使ったお菓子も好きよね」
「大好きよ」
ついつい笑顔になって答えた華奈子であった。
「それじゃあそういうのを」
「ええ。私達で作ってみない?」
美奈子が言いたいのはそういうことだった。その日本に昔あったその乳製品をだ。自分達で作って食べてみようというのである。
そのことをだ。華奈子に対して提案するのだった。
「どう、それは」
「いいわね」
華奈子はにこりとした笑顔のまま美奈子の言葉に頷いた。
「じゃああたし達でね」
「作ってみましょうね」
「それでね」
作ってからのこともだ。華奈子は早速話したのだった。
「仲良く食べようね」
「ええ、そうしましょう」
こう話してだった。二人でその昔日本にあった乳製品を作って食べてみることにしたのだった。二人にとっては料理も楽しいものの一つなのだ。
第三百五十九話 完
2011・2・8
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ