第三百五十八話
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第三百五十八話 牛乳のいいところ
美奈子はだ。牛乳を幾ら飲んでもそれでも胸が大きくならなかったり背が高くならなかったりしたらどうしたものかと今から心配する華奈子にだ。微笑んでこう話すのだった。
「ほら、華奈子も言ってたじゃない」
「あたしが?」
「そうよ。牛乳は栄養の塊だって」
話すのはこのことだった。
「だからね」
「飲んでもいいのね」
「胸や背に関係なくね」
「身体にいいから」
華奈子は美奈子の話を聞いているうちにだ。次第に気を取りなおした。そのうえで彼女の話をさらに聞くのだった。
「それでなのね」
「そうよ。だからそれでもいいじゃない」
「言われてみればそうね」
華奈子も頷いた。
「それでもね」
「骨は間違いなく強くなるじゃない」
「カルシウムも多いしね」
牛乳のいいところの一つだ。牛乳を飲むだけでだ。カルシウムはかなりの量が採れるのだ。無論他の栄養もかなりあるのである。
「身体が頑丈になるわよ」
「カルシウムって髪の毛にもよかったっけ」
「髪の毛はカルシウムでできてるからね」
「じゃあそれも踏まえてなのね」
「そうよ。飲めばいいから」
美奈子も笑顔で話す。
「胸や背だけじゃないから」
「髪の毛って奇麗な方がいいしね」
「華奈子今でも凄く髪奇麗よ」
それは確かだった。華奈子のそのロングヘアはさらさらとしてきらきらとしている。そこには天使の輪が見える程であった。そしてそれは。
「美奈子もじゃない」
「私もかな」
「そうよ。何か最近さらに奇麗になってるけれど」
「じゃあそれがなのよ」
美奈子はここでも笑顔になって華奈子に話した。
「牛乳のお陰よ」
「カルシウムだからなのね」
「そういうことよ」
「ううん、じゃあやっぱり牛乳って」
「飲むだけでかなりいいのよ」
美奈子が結論を言った。
「だからね。胸とか背とかを考えなくても」
「それでも飲めばいいのね」
「美味しいし」
「そうそう。牛乳って凄く美味しいからね」
それでなのだった。二人はだ。
「じゃあまたね」
「飲もうね」
味も楽しみながらだ。牛乳を飲んでいくのだった。身体にいいその牛乳を。
第三百五十八話 完
2011・1・31
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