第三百五十六話
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第三百五十六話 牛乳
苺の後牛乳を飲む時にだ。華奈子が美奈子に問うた。
「ねえ、美奈子」
「うん、何なの?」
「牛乳って凄く身体にいいんだっけ」
美奈子に問うのはこのことだった。
「そうよね」
「ええ、そうよ」
その通りだと答える美奈子だった。
「カルシウムも多いし。たんぱく質も多いしね」
「他にも栄養が一杯あるのよね」
「そうよ。栄養の塊なのよ」
まさにそうだというのである。
「だから牛乳から作るチーズやバターもね」
「身体にいいのね」
「そうなの。だから牛乳も飲むとね」
「身体に凄くいいのね」
「それがそのまま魔法にも影響するし」
そちらにもだというのだ。美奈子は真面目な顔で双子の相方に話していく。
「だからね」
「トレーニングも。そういえば」
「魔法に影響するのよね。体力があればそれだけ無理が利くから」
そうした意味でトレーニングもそうだというのである。
「とにかく。話を戻すけれどね」
「そう、その牛乳よね」
「これはもうたっぷりと飲むといいのよ」
それは確かだというのである。
「身体に凄くいいから」
「わかったわ。それによね」
華奈子は美奈子の話を聞きながら笑顔になってだ。こんなことを言うのであった。
「飲んでると。胸も大きくなるそうね」
「えっ、そうなの!?」
それを聞いてだ。美奈子は目が点になった。実はそこまでは知らなかったし考えたこともなかったのである。
「胸も大きくなるの」
「そうらしいわよ。それで大人の女の人って胸が大きい人多いらしいわよ」
「そういえば先生達も」
今田先生と今日子先生である。二人のプロポーションは抜群と言っていいがその胸もまた、なのだ。かなりのものなのである。
「胸あるわよね」
「でしょ?だから牛乳を飲むとね」
「大きくなるのね」
「先生達って結構牛乳を使ったお菓子とかお茶にミルク入れてるから」
華奈子はそうしたことも見ていた。視野はかなり広く観察眼もしっかりしているのだ。
「そのせいよ」
「じゃあ私達も牛乳を飲めば」
「大きくなるわよ。だからね」
また美奈子にだ。笑顔で話すのだった。
「牛乳。もっともっと飲もうね」
「バランスよくだけれど」
「それでも。もっと飲もうね」
「そうね。それじゃあね」
バランスよくとは言ってもだった。美奈子もその牛乳をどんどん飲んでいくのだった。二人にとってもだ。やはり胸は大きいことが望ましいのだった。
第三百五十六話 完
2011・1・24
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