第三百五十五話
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第三百五十五話 食事は
華奈子と美奈子は毎日トレーニングを続けていた。その中でだ。
おやつの時にだ。美奈子はこう華奈子に言ってきた。
「糖分は疲れてる時にいいのよね」
「あっ、それは聞いてるわ」
「摂り過ぎはよくないけれど適当な量ならいいのよ」
「太るからよね」
「太るだけでなく糖分はあまり多く摂ったら糖尿病になるから」
だから駄目だというのである。成績優秀な美奈子らしい言葉である。話すその顔も真面目なものでありそこからも知性が出ている。
「だからなのよ」
「ううん、病気もなの」
「そうよ。これはどんな食べ物にも言えるのよ」
「お肉とかお野菜とかにもなの」
「お肉も食べ過ぎたらコレステロールが心配になるし」
肉はそれだというのだ。
「お野菜はあまり身体を作らないから」
「ううん、何かどれも食べ過ぎたら駄目なのね」
「バランスよくね」
美奈子はこう華奈子に話した。
「何でもバランスよく食べるといいのよ」
「バランスなのね、要は」
「そう、例えば華奈子はいつも凄く動いてるから」
そうした華奈子の場合はどうなのかもだ。美奈子は細かく話すのだった。
「どんな食べ物も多く、お肉もお魚も野菜も果物もね」
「バランスよくなのね」
「そうしたらいいわ」
「わかったわ。確かに走った後とかライブの後ってお腹が凄く減るからね」
そう考えると実感できるのであった。華奈子はここではこのことから考えてだ。そうしてそのうえで述べるのだった。そうした意味で華奈子もよく考えている。
「そうしたことがあるから。あたしも美奈子も」
「私もなの?」
「だって。美奈子最近ずっとあたしとトレーニングしてて」
華奈子はにこりと笑って美奈子に話す。
「そうしてライブもしてるじゃない。ダンスもするし」
「だからなの」
「そうよ。だから美奈子もね」
食べるべきだというのである。
「しっかりとね」
「ええ、わかったわ」
美奈子も華奈子のその言葉に頷く。
「それじゃあ私もね」
「そうしよう。このおやつもね」
「苺もね」
今二人が食べているおやつは苺だった。実は苺は二人の好物の一つである。母がそれをわかってそのうえで買ってきたものである。
「食べようね」
「ええ。じゃあ」
「牛乳もね」
美奈子は牛乳も話に出した。
「飲もうね」
「うん、一緒にね」
華奈子も笑顔で応える。牛乳もだ。二人の好物なのである。二人は仲良くそのおやつをバランスよく食べていくのだった。
第三百五十五話 完
2011・1・24
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