第三百五十二話
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第三百五十二話 最初には
華奈子と共にスポーツも頑張ることになった美奈子。まずはだった。
家に帰ってだ。ランニング等をすることになった。それで二人共ジャージ姿になった。華奈子はそれから美奈子をある場所に連れて行った。
そこはだ。中庭だった。
「ここで走るの?」
「違うわよ。中庭で走っても狭いじゃない」
「そうよね。道で走るのよね」
「ここでするのはね」
華奈子は笑顔で美奈子に話すのだった。
「あれよ。準備体操よ」
「準備体操って?」
「だから。身体を動かすでしょ?」
華奈子は美奈子にまた話した。
「それだったらよ」
「準備体操をするのね」
「スポーツの前には絶対に準備体操をしないと駄目よ」
普段はずぼらな方の華奈子がだ。今は真面目に言うのであった。
「その後でもね」
「スポーツの後でも」
「準備体操しないと怪我するから」
それでだというのだ。
「まずはそれね」
「よく言われることね」
「そうそう。実際にそうだから」
その通りだとだ。美奈子に話すのだった。
「だからいいわね」
「ええ、じゃあまずはね」
「準備体操よ」
華奈子は早速身体を動かしはじめた。美奈子も彼女に合わせる。そうして暫く手足や腰を動かしてだ。それからであった。
華奈子は美奈子にこう話した。
「普段もね」
「普段もって?」
「ストレッチなんかしておくといいわよ」
「それもなの」
「そう。ダンスにもいいし」
バンドの話も入れる。クラウンのだ。
「身体が柔らかいとね」
「そうね。確かにね」
これは美奈子にもよくわかる話であった。納得した顔で頷いたのが何よりの証拠である。
「それはね」
「そういうこと。ダンスも大事だから」
本当にここでは生真面目な華奈子だった。
「毎日それもね」
「するの」
「あたしはしてるじゃない」
実際にストレッチも毎日している華奈子だった。
「だから。これからは二人でね」
「わかったわ。それじゃあ」
美奈子も華奈子の言葉に頷いた。これで決まりだった。
そんな話をしてからだ。二人はランニングに出た。華奈子は赤、美奈子は紫のジャージだった。その二色が実によく映えていた。
第三百五十二話 完
2011・1・12
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