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対決!!天本博士対クラウン
第三十三話
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              第三十三話  隔離されている人
 ここで渦中の人物である。天本博士は見事に宇宙に隔離されていた。その管理は日本政府が行っていたがこの世界史上最悪のトラブルクリエイターを管理するにあたって日本政府は国連及び各国政府から様々なものを得ていた。
 まず常任理事国の椅子に尖閣諸島、北方領土の日本領への正式決定等であった。各国との通商条約も日本に有利なものにあらためられていた。しかも誰もこのことに不平は言わないのもまた凄い話であった。
「あんな厄介者を抱え込む位なら」
「この程度安いものだ」
「日本にくれてやれ」
 これを堂々と日本は公の場で言われたのだ。あまりと言えばあまりだったが博士の国籍が日本なので拒むこともできなかったのだ。何処までも日本にとって不利な話であった。しかも竹島の問題はなかったことになっていた。
「あそこどの国の領土だ?」
「エン○ラー星人じゃないのか?」
「ゴジ○だろ?」
 どちらにしろ誰も手出し不可能な怪獣ランドになっていたのだ。これでどうして領土問題の解決ができようか。島では毎日光の巨人達が戦っていた。
 そんな大騒ぎを引き起こした博士は人工衛星の中でくつろいでいた。至って平気である。
「今夜の夕食は何じゃ?」
「ラムノステーキデス」
 そうロボットから言われた。内装は一軒家の衛星の中で平気で暮らしていた。
「ふむ。そしてワインは」
「トカイデス」
 何気にかなりいい暮らしをしている。そんな中で博士はやはり平気な顔であった。
「さてと」
「何デショウカ」
「御主はそんな姿のままでよいのか?」
 そうロボットに尋ねてきた。
「どうじゃ?格好よく性能アップしてやるぞ」
「トイッテモ機会ハ何モ」
「それはある」
 またポケットから不意に様々な機械を出してきた。そのうえで言う。
「だから。安心せい」
「ワカリマシタ。ソレデハ」
「そろそろここの生活にも飽きたしのう」
 やはり何の反省もしていない。そもそも日本政府も博士が反省するわけがないのがわかっているからこそ宇宙空間に送り込んだのだ。しかし甘かった。
「帰るとするか」
「ソレデ部品ハドウスルノデスカ?」
「そんなものは何処にでもある」
 博士はやはり平気な顔で答えてきた。
「この人工衛星を使ってな。無駄にはせんわ」
「成程」
「地球に帰ったらパエリアじゃ」
 大好物のことを想う。
「そうしてスペインの赤ワインとでな」
「ソレデハ博士」
 何時の間にか博士に寝返っているロボットが応える。
「早く地球へ」
「まあ焦るな」
 博士は笑顔でそう返す。
「その前に余興として」
 またよからぬことを考えていた。結局この博士を何とかしようと思えばブラックホールの中に放り込むしかないようであっ
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