第三百二十三話
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第三百二十三話 その星によって
先生達の星が降るとだ。それで。
生首も身体もだ。急にその動きを止めた。そうしてその場に崩れ落ちて動かなくなってしまった。
「えっ、星で?」
「それが降って」
「それだけで」
六人はここでまた驚くことになった。
「今の魔法って」
「そういう効果がある魔法だったんですか」
「はい、今のはですね」
今田先生がその六人に対して話す。
「アンデット系の呪いやそういったものを解放する魔法なんですよ」
「つまりディスペルですね」
今日先生も六人に話してきた。
「それの大掛かりな魔法です」
「日本全土に向けて放つ魔法だったんですよ」
そうだったというのである。
「先生達は今それを使いました」
「星はそれだったんですよ」
「そうだったんですか」
六人はそのあまりにも強烈な魔法を目にしてまだ呆然となっている。それでも先生達の魔法がどれだけ凄いかはわかるのだった。
そうしてだ。美奈子が先生達に尋ねた。
「あの」
「はい」
「何ですか?美奈子さん」
「そのディスペルって魔法ですけれど」
美奈子はその魔法のことについて尋ねたのだった。
「どうやったら使えるんですか」
「そうよね。あたし達まだその魔法は習ってないし」
ここで華奈子も言った。
「それって一体」
「どうやって使うんですか?」
「はい、それはですね」
今田先生はいつもの優しい微笑で二人に話す。
「今度の授業で教えますね」
「今度の授業で、ですか」
「その時に」
「そうです。こうして」
今田先生がステッキを振るとまた星が出て来た。金色に輝くあの五つの角を持つ星達が出てだ。そのうえできらきらと光るのだった。
「お星様を使えるようになりますよ」
「そのお星様がなんですね」
「ディスペルなんですね」
「そうです。では次の授業で」
先生は話す。
「やりますね」
「はい」
「御願いします」
二人だけでなく他の四人も言うのだった。こうして生首と身体の話は終わった。終わってみればだ。それは一瞬の話であった。
第三百二十三話 完
2010・10・6
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