4話 どうやら子育ては相当なストレスのようです。(前編)
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「イザベラ。」
「は、はい!」
いきなり、ヒルダとヨルダに話しかけるのは怖いので、イザベラに話しかける事にした。
突然、自分の名前を呼ばれたイザベラはビクッ!っと肩を震わせ、返事をする。
まあ、あんな事が起こった後だし、しょうがないか・・・。
とりあえず、イザベラの反応は気にしない方向で話を進める事にした。
「気絶した、焔王をサテュラとフォルカスの所に運び治療をさせろ」
「は、はい!了解しました!!」
俺の言葉を聞いて、サテュラと二人で、焔王を運びながら退出したイザベラ。
これでいいよね?間違ってないよね?
そんな事を思いつつ、起きたら面倒になりそうな、弟の排除に成功した。
後はこの二人だ・・・。
「・・・」
「・・・」
二人を見るとかなりの温度差があった。
ヒルダは普段どおりな感じだが、ヨルダの顔色は青から白へと変化を遂げていた。
一体何があったの!?
とりあえず、このままだとマズイ事だけはわかった。
ヨルダが倒れないうちに早く終わらせよう。
「ヨルダ。」
「は、はい・・・」
俺がヨルダの名前を呼ぶと、ヨルダはガタガタと震えながら返事をした。
俺はそんなヨルダの様子を見て、理解した。
きっと、彼女は焔王の世話でかなりのストレスを抱えていたのだ!←(大ハズレ)
それはそうだ!彼女はまだピチピチの十代で遊びたい事や、やりたいことが沢山ある。
それなのに、俺は彼女に子育てという年中無休の労働をさせてしまうなんて・・・。
なんてクズなんだ、俺は!!
いや、落ち着け。
今は後悔するときではない。
そんなものは、後回しだ!!
今はヨルダに休暇を与えて、やりたい事をやらせてあげる時だ!!
「一週間の休みをとれ」
「「「は?」」」
俺が休暇命令を出すと、俺以外の三人が声を漏らす。
「ぐ、紅蓮様?そ、それだけですか?」
戸惑った感じで俺に聞くヨルダ。
あれ?もしかして足りなかったか?
一週間あれば、旅行とかいけると思うんだけど・・・。
まあ、彼女は年頃の女の子だからな、色々とあるのだろう。
一ヶ月で足りるか?
「では一ヶ月間だ」
「りょ、了解しました」
そう言って、ヨルダは俺の部屋を出て行った。
ふう、なんとかなった。
後はヒルダとラミアだな。
「ヒルダ」
「はい」
「護衛をつれてラミアを送ってやれ」
「かしこまりました。紅蓮様」
こうして、この出来事は無事に終了した。
この後、俺はいつものごとく体育座りをし、海の底まで反省する事になる。
しかし、この出来事から一ヵ月後のある日、今まで以上に張り切るヨルダが居た。
おそらく、一ヶ月の間に何かいいことがあったのだろう。
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