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俺が魔王の息子ってマジですか!?
4話 どうやら子育ては相当なストレスのようです。(前編)
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ゃんはベヘモット34柱師団の副団長を務めるレイミアさんの娘。
レイミアさんが忙しいとき、ヒルダと二人でよく世話などをしていた。
だから、俺とヒルダにとっては妹のような存在だ。
現にヒルダは『ヒルダ姉さま』と呼ばれ慕われている。
俺も慕われているのだが・・・、俺の場合は『紅蓮様』と呼ばれている。
王族だからしょうがないと自分に言い聞かせているが・・・、俺も『紅蓮兄さま』と
呼ばれたい。
まあ、そんな妹のような存在であるラミアと実の弟である焔王には兄として仲良くして欲しい
と思うのだが・・・・。
チラリとドロップキックをくらった、焔王を見る。

「坊ちゃま!?坊ちゃまーーー!!」

「フォルカス先生を呼べーーーー!!」

「ラミア!あなたは何て事を!!」

視線の先には、ドロップキックの当たり所が悪かったのか、気絶した焔王と
焔王を解放するイザベラに医者のフォルカス先生を呼ぶように叫ぶサテュラ、
そして、ドロップキックをかましたラミアを怒るヨルダ。
正直、今の弟とラミアの関係を見る限り、とてもじゃないが仲良くなんて出来ないだろう。

「ふん!紅蓮様に無礼な事ばかりする、そこのバカが悪いんでしょうが!!」

焔王を指差し、名前ではなくバカと呼んで、ヨルダに反論するラミア。
これは手厳しい。

「小娘。いい加減に・・・「いい加減にするのは、貴様だ」!?」

ヨルダがラミアの言葉に怒りを表し、モップを次元の裂け目から取り出したが、
ヒルダが現れ、ヨルダの首の近くに剣を突き出す。
首と剣までの距離は数センチ。
おいおい、やばいよこれ!
どーなんの!?
表面上は冷静なフリをしつつ、心の中では相当なパニックを起こしている俺。
決して、他人にはパニックになっている事を悟らせない!!
5年間色々あったお陰で、冷静なフリは完璧さ!!

「ヒルダ姉さま!!」

いつの間にか、冷静なフリをしている俺の近くに居たラミアが、ヒルダの登場に
歓喜な声をあげる。

頼むぞ、ヒルダ!早まらないでくれよ!!
心の中で必死に、祈りまくる俺。


「ヒルダ、貴女・・・。」

「ヨルダ、ラミアの言う通りだ。今回は焔王様が悪い。
それに、紅蓮様の御前で我を忘れるなど・・・どう責任を取るつもりだ?」


始めは、ヒルダを睨みつけるヨルダだが、ヒルダの言葉を聞いて、
モップを消し、どんどん青ざめていく。
そんなヨルダの様子を見た、ヒルダも自分の剣をしまう。
あれ?何言ったの?(祈るのに必死すぎて、聞こえなかった)
っていうか、二人とも武器を下ろしてるし、空気的にもう終わりか?
もしくは終わりそうなのか?
俺が何か言えば、終わるのか?
とりあえず、終わりっぽい感じで話しかけてみよう。


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