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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十話 交渉
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り通したいの。
心配かけちゃうかもしれないけど」
「それはもういつだって心配よ。お母さんはなのはのお母さんなんだから」
お母さんの顔を見ればわかる。
私の事を心配していることも全部。
だけど
「なのはがまだ迷ってるなら止めるのだけど、もう決めちゃってるんでしょ」
「うん」
「なら……いってらっしゃい。後悔しないように。
お父さんとお兄ちゃんはちゃんと説得しておいてあげる」
頭を撫でて、背中を押してくれた。
私の事を信じてくれた。
それが何よりもうれしかった。
それから私は着替えとシーツに包まれた赤い槍を持って外に出る。
私が決めた道を突き進むために。
side 士郎(父)
家を出て、走るなのはの後ろ姿を見送る。
「強くなったな」
「ええ」
なのはが桃子に大切な話があるらしいので隠れていたが話しは全て聞かせてもらった。
それにしても本当に強くなった。
覚悟を決めて、道を見据えたまっすぐの瞳。
どうも血は争えないらしい。
「ちょっと出てくるよ」
「はい。気をつけて」
そう言い、俺も家をあとにする。
だけど向かう先は恭也と美由希が待つ裏山と逆の方向に向かって歩く。
なぜなら先ほどからこちらを見ている視線があるからだ。
だがその視線には敵意はない。
ただ自分の居場所を教えようとしているだけ。
ちょうど街灯がないところに差し掛かった時、何かが降りてきた。
いや、何かとは正しくない。
先ほどからこちらを見ていた相手、赤い外套を纏った白髪の少年。
魔術師、衛宮士郎。
そして、外套を纏うその姿は戦う者の姿。
「こんなところまで呼び出して申し訳ありません」
「いや、かまわないよ。
あのタイミングだ。シロ君も関わってるんだろう?」
俺の言葉にシロ君は静かにうなずく。
「俺に関してもすべてをお教えすることはできません。
でもなのはを信じて待っていてください。彼女は必ず無事に戻ってきます」
その言葉は親になのはを信じてほしいという願い。
そして、遠回しになのはを守るという誓い。
「ああ、わかった。だけどシロ君も必ず戻ってきてくれよ。
もしいなくなったらなのはも美由紀も悲しむ」
なのはもそうだが、美由紀もかなりシロ君を気に入っている。
おそらくなのはがいなかったらアプローチしているかもしれない。
いや、さすがに小学生に手を出すのはどうかと葛藤しているだけだ。
もう数年もすれば間違いなくアプローチしてくるだろう。
「はい。またお会いしましょう」
シロ君はそう言い残し、外套をなびかせ、闇に消えていった。
恭也から話は聞いてい
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