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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十話 交渉
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「我が儘を言っているのはわかっている。
だが、俺が優先すべき事はジュエルシードではないという事だ」
「それは私達と敵対する事はないのですか?」
俺の言葉に意見が変わる事はないと察したのかため息をつきながら、言葉を紡いだ。
確かに別行動が管理局への敵対行動になれば、内部に敵を抱えるのと同じ事でありリスクが高い。
だが
「最優先対象が若干違うが、目指す方向は同じだ。
ぶつかることはないと断言していいだろう。
もっとも敵対する様な事になったら今回の話し合いが自体が意味をなさないが」
ジュエルシードを確保するのが目的の管理局とジュエルシードとフェイトが目的の俺達。
ぶつかる必要性は感じられない。
もっとも管理局がフェイトにジュエルシードの隠し場所を吐かせるために拷問の類を行った場合は敵対しないとは言えないが、ここまで話す限りその心配もないだろう。
「わかりました。その条件で協力関係を結ばせていただきます。
魔術師、衛宮士郎君」
「条件を呑んでいただき感謝いたします。
時空管理局、リンディ・ハラオウン提督」
うまく条件を呑んでもらえた事に内心安堵する。
「なのさんとユーノ君もよろしいですか?」
「は、はい! 勿論です」
「はい!」
リンディ提督の言葉に今までずっと話を聞いていた二人も慌てて返事をする。
「あとなのはさんとユーノ君は士郎君の管理下という形でよろしいですか?」
俺の管理下か。
いざとなった時の管理局側の責任を軽くするためというのもあるのかもしれないが、俺と共に行動する事になるだろうからそれでいいだろう。
「私は構いません。なのは達が良ければですが」
「私はいいよ」
「僕も」
これでとりあえずは話がまとまった。
「あとこちらから一つ要望なのだけど、私達の船、アースラに来てもらえないかしら。
情報共有やジュエルシードに対処する際、こちらから転送させた方が早く対処もできますし、こちらに滞在してもらえると助かるのだけど、どうかしら?」
管理局の船か。
海鳴を出たら街に張っている感知結界が何かを捉えた時、わからないが今回は仕方がないか。
あんまり距離をおきすぎると相手から信用されなくなる。
管理局全体はともかくリンディ提督個人は信用における人のようだしな。
どちらかというと問題は俺というよりなのはだろう。
「私は構いませんが、なのははどうだ?」
俺は一人暮らしだし、家族の事などは気にする必要はない。
だがなのはは家族がいる。
それも小学三年生がどれぐらいかは具体的にはわからないが、親元を離れて、学校も休むとなると親の同意が必ずいるだろう。
「お母さんとちゃんと話してみる。
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