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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十話 交渉
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超えるような速さで魔力が最低でもSランクぐらいはあるってことを伝えないと」
さすがに見かねたのか、なのはとユーノが俺を嗜める。
む、予想外のところからのリンディ提督とクロノへの援護だ。
「そ、その槍というのは君の魔法、いや魔術なのか?」
「半分正解だ。正確には槍を私の手元に転送させたのと、槍を投げるための身体強化は魔術。
ジュエルシードを破壊した威力は槍の能力的なものだ」
俺の言葉にリンディ提督もようやく思考がまとまったらしい。
眉間を揉んでいた手を離して
「それが士郎君の魔術?」
「他にも多少使えますが、魔術師としては三流ですので転送と肉体の強化ぐらいしかできません」
当たり前だが魔術に関しては嘘だ。
ちなみに肉体に大きなダメージもなければ、この死徒の身体能力だけでゲイ・ボルクの投擲は可能である。
先日の時は助走距離の問題で左手を使って一気に最高速度を出すために損傷した左腕に強化の魔術を使用したのだ。
それと投影に関しては絶対的に隠し通さないとまずいことになる。
俺の魔力があればジュエルシードを破壊した槍をいくらでも創り出せる、などと知られた時には下手をすれば俺自身がロストロギアになりかねない。
余計な面倒は避けるに限る。
「士郎君、その槍を渡していただくことは」
「断る」
即答する。
余りの即答にリンディ提督が悲しそうにするがこれは許可できない。
誰が好き好んで自分の魔術がばれかねない代物を渡さなければならないのだ。
「わかりました。
ですがジュエルシードの件につきましてはこれより時空管理局が全権を持ちます」
「君達はそれぞれの日常に戻るんだ」
「そんな!」
リンディ提督とクロノの言葉になのはが抗議しようとする。
だが
「反論は認めない」
その一言で押し黙らせてしまった。
だがそれは無理だぞ。
時空管理局。
「別にそれで構わんよ。
私は私の日常である魔術師として海鳴にあるジュエルシードの回収または破壊を行う。
ああ、念のために言っておくが間違っても海鳴に入るな。
外敵として排除されたくなければな」
「なっ! お前、自分の言っていることをわかっているのか!?」
「十二分に理解しているさ。君達時空管理局と関わることなく魔術師として行動する。
君達が望んだとおりだろう」
「ぐっ!」
クロノは唸り、なのははぽかんとしている。
時空管理局が本当になのは達を関わらせるつもりがなかったのかは知らないが、そちらに主導権を握らせるようなまねはさせない。
さてどうする?
今、海鳴を管理していると自称する魔導師ではない魔術師。
君達の行動、発言一つで俺は味方にも敵にもなりかねない
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