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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十話 交渉
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震ですが、何らかの高魔力の影響を受けて消滅したのを観測しました。
その時、何があったか教えてほしいの」
リンディ提督の言葉になのはもユーノも俺の方を見る。
その行動は口に出さなくても俺が何かしたと言っているのと同じだぞ。
もう少し隠し事がうまくできるようになろうな。
まあ、これが交渉の材料にはなるか、それとも俺を実験材料としてみるのかでリンディさんの性格も少しはわかるか。
「次元震を消滅させたのは私だ」
「ふざけたこと言うな! アレは一個人でどうにかなるようなものじゃない!」
「そうかもしれないな。というわけで嘘という事で勝手に想像してくれて構わない」
クロノが否定したので俺は特に反論せずに嘘という事にしておく。
自身の常識や知識からかけ離れたモノを否定したいという気持ちはわかる。
だが魔術という自分達が全く知らない未知の技術と直面しているのだ。
それを詳しく聞こうともせず否定するのは問題だぞ。
「クロノ。ごめんなさいね。頭が固い息子で」
「構わないさ。
クロノの気持ちはわからなくもない。
だが自身にとって未知のモノを自身の物差しだけで測り、考察もせず否定する事は致命的な状況判断の誤りを生むぞ」
当たり前だがリンディ提督が黙っていない。
そして俺の言葉にムッとはしているが、俺の言葉を聞いて考えようとしている。
執務官という肩書はお飾りではないようだな。
「さて、話に戻るとしよう。
といってもやり方はとてもシンプルな方法だ。
ジュエルシードが次元震を引き起こすというのなら」
「というのなら」
リンディ提督とクロノがどのような対処を執ったのかと息をのむ。
「原因を潰せばいい」
「え?」
「は?」
俺の言葉にリンディ提督もクロノも固まった。
ここまでシンプルだとさすがに俺が何をしたか予測がついたらしい。
「ね、念のために確認するが、まさか」
「恐らくクロノの予測は間違っていない。現存するジュエルシードは21個ではない。
20個だ」
クロノは口をぽかんと開いて呆然として、リンディ提督は頭が痛そうに指で眉間あたりを揉んでいる。
さすがに破壊したとは思っていなかったらしい。
「……その、どうやってジュエルシードを破壊したのか聞いても?」
「どうやってと聞かれても、やった事といえば槍を投げてジュエルシードに当てたとしか言いようがないのだが」
故意的にはぐらかした様な返事をしているのだが、さすがにこのような返答は予想外だったのかどう反応するべきか困惑している。
そんな時
「し、士郎君。あんまり誤魔化した言い方もどうかと思うよ」
「うん。確かに槍を投げたのは事実だけど、その槍が音速を
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