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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十話 交渉
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あの宝石については私も知識として足りないことが多い」
「ロストロギア、ジュエルシードね」
「ならその説明は僕が」

 俺とリンディ提督の言葉にユーノが手を挙げた。
 ユーノの言葉が俺には意外だったが

「……あれを発掘したのは僕達ですから」

 その言葉に納得した。
 ユーノの説明を要約すると

 ・ジュエルシードを発掘したのはユーノの一族、スクライア
 ・ジュエルシードは全21個存在している
 ・輸送中の原因不明の事故により海鳴市に落ちた
 ・ジュエルシード回収を単独で行おうとするも力不足によりなのはに協力をしてもらう

 との事らしい。

「だが無謀すぎる」

 クロノの言葉にユーノが落ち込んでいる。
 ユーノには申し訳ないが、仲間の協力も得ず、単独で行動した事についてはクロノに同感だ。
 だがそれと同時にクロノの言葉もどうかと思う。

 一つは時空管理局の行動が遅すぎる。
 もしユーノが来なければ、なのはは関わることもなくフェイトの独壇場だ。
 そうなればほぼすべてのジュエルシードをフェイトに回収されることになる。
 そういう意味では管理局は感謝しても責める筋合いはない。

 それにしても、あんな厄介な物が21個も存在してるというのもとんでもない。
 さらに気になるのが輸送中の事故。
 フェイト達がいなければただの事故と判断してもいいが、フェイト達、特にフェイトのバックが存在する状況、この事故も故意的に起こされた可能性も考えたほうがいいだろう。
 それに管理局の説明の時にも出てきた言葉

「ロストロギア、確か過去に滅んだ超高度文明から流出する、特に発達した技術や魔法の総称でしたか」
「え? ええ、その解釈で間違ってないわ」

 初めて会った時にユーノから聞いた知識が役に立ったな。
 それにしてもジュエルシードは余りにも不安定だ。
 何の目的で造られたのかは解らないがあれほど不安定であれば不良品とも思える。

「それにジュエルシードは次元干渉型のエネルギー結晶体、いくつか集めて特定の方法で起動させれば、次元空間内に次元震を引き起こし、最悪次元断層さえ引き起こす危険物。
 それに四日前には小規模ながら次元震も観測しました」

 四日前?
 つまりはジュエルシードを破壊した日。
 あの魔力の咆哮が次元震というわけか。

「仮に次元断層が起きたらどうなる?」
「この世界は消えてしまいます」

 リンディ提督の言葉になのはが呆然となっている。
 無理もない。
 いきなり世界が滅ぶかもしれないという話だ。
 理解が追いつかないのだろう。

「私達からも質問はよろしいかしら?」

 リンディ提督の言葉に、俺もなのはもユーノも頷く。

「先日の次元
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