第二百七十六話
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第二百七十六話 先生達にしても
「ねえ今日子ちゃん」
「何?香ちゃん」
先生達は今日ものどかにお茶を楽しんでいる。ある喫茶店の中に入りそこで紅茶とケーキを楽しんでいる。ライトブルーが美しいその店の中でにこやかな笑みを浮かべながら話すのだった。
「このお店の名前だけれど」
「ブルーライオンね」
「いいお店よね」
その笑顔で話す今田先生だった。
「とてもね」
「そうね。はじめて来たお店だけれど」
今日子先生もこう返す。
「私のお家の近くなのにね」
「来たことはないのね」
「マジックにはよく行くわ」
ここであるお店の名前が出て来た。
「あそこはね」
「マジック?あそこね」
「そう、あそこ」
こう話すのである。
「あそこにはよく行くけれど」
「あそこもいいお店よね」
「そうね。それにしてもね」
今日子先生の方からも今田先生に対して言ってきた。
「香ちゃんがこのお店どうかしらって言ってくれたからね」
「それでこのお店に入ってね」
「よかったら」
あらためて言うのだった。
「とてもね」
「そうでしょ?私勘でわかるの」
「香ちゃんは勘でわかって」
今日子先生はどうかというのだった。
「私は雑誌やネットで調べてね」
「そうして美味しいお店を探してきたわよね」
「お菓子は女の子の永遠の友達よ」
そしてこんなことも言うのだった。
「だからね」
「そうよね。だからこそ」
「お互い力を合わせて見つけて」
「そして食べてみる」
動きはそのまま続くのだった。一つでは終わらない。
「そういうことだからね」
「今日子ちゃんが従姉妹でよかったわ」
「私もよ。香ちゃんが従姉妹でね」
「お互いよかったわよね」
「そうよね。そしてこれからもね」
「御願いね」
こう二人で話してだ。ケーキに紅茶も食べてみて。笑顔で言い合う言葉は。
「美味しいわね」
「また来ましょう。それで次に行くお店は」
スイーツのはしごに余念がない。先生達もこんな調子だった。
第二百七十六話 完
2010・3・29
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