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とある星の力を使いし者
第22話
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テラ》」。
 この星の万物全てに干渉し、この星にある法則などを自由自在に変換できる。
 だが、この能力はまだ完璧に操れていない。
 せいぜい二割から三割くらいだから物理的法則も一時的、正確には三秒くらいしか歪められない。
 でも、三秒あればお前の身体に十回は殴る事が出来る。」

そんな能力など一方通行(アクセラレータ)は聞いた事がない。
もしそんな能力があれば絶対能力(レベル6)どころの話ではない。

「それに・・・・」

麻生は面倒臭そうに一方通行(アクセラレータ)に説明する。

「お前の反射の壁は絶対じゃない。
 お前は無意識の内にあらゆるベクトルに有害と無害のフィルタに分けている。
 全てを反射していたらお前は酸素を吸う事も出来ないからな。
 だからこうやって・・・・」

瞬間、一方通行(アクセラレータ)の身体が後ろに数十メートルくらい吹き飛ぶ。

「反射の壁を越えてお前を倒す事も出来る。」

麻生はたった二回の攻撃で一方通行(アクセラレータ)の反射の法則を見切り、その対策をその場で作り上げたのだ。
一方通行(アクセラレータ)は自分が完全に遊ばれている事に気づき苛立つ。

「なめてンじャねェぞ!!!!
 雑魚があああああ!!!!

勢いよく立ち上がりそのまま足元の運動エネルギーを変換させ、一気に距離を詰める。
そして両手を前に突きだして麻生の身体に触れようとする。
いくら反射の原理を掴んでも、それを実行させる前に殺せば問題はない。
一方通行の手に麻生の身体の一部でも触れた瞬間、血管に流れている血液の向きを、生体電気の流れを逆流させられる。
麻生は右手で一方通行(アクセラレータ)の左手を受け止める。
一方通行(アクセラレータ)は笑みを浮かべるが、突如自分が構築していた演算式が消える。
突然何が起こったのか分からない一方通行(アクセラレータ)だが、再び麻生の拳が一方通行(アクセラレータ)の顔面に突き刺さる。

「俺の血液の向きを変えるつもりだったのだろうが、それは俺の身体に直接干渉するという事だ。
 俺は五感や俺の身体に直接干渉してくる能力は、俺の了承がなければ無力化(キャンセル)されるようになっている。」

地面に仰向けに倒れている一方通行(アクセラレータ)に言い聞かせる。
一方通行(アクセラレータ)はふらふらと立ち上がる。

「さぁ立てよ。
 今度はお前の能力、小細工なしで正面から突破してやるよ。」

左手で拳を作り、突き出しながら麻生は言う。
その言葉が一方通行(アクセラレータ)を限界までいらつかせた。

「俺の能力を正面から突破するだァ?
 調子に乗るンじャねェぞ!!!!」

最大まで足元の運動エネルギーを変換させ一瞬で距離を詰め、両手を麻生の
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