第二百四十四話
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第二百四十四話 こんな武器まで
ミサイルは見事防いだ。しかしであった。
今度はビームを一斉射撃してきた。これまた物凄い数のビームがこれでもかと結界に叩き付けられる。それもまたかなりのものだった。
「ミサイルだけじゃなかったのね」
「本当に何でもあるのね」
華奈子も美奈子もその結界を襲うミサイルを見てそれぞれ言う。
「これは尋常なものじゃないから」
「もっとね。音楽を」
それでミサイルを防ぐ。ビームも何とか防ぐ。そうして今度はデルタアタックやサークルといったものも放つ。しかし結界は何とか防いでいるのであった。
博士は攻撃が全て防がれているのを見てもだ。態度を変えてはいなかった。極めて落ち着き払った顔でまた小田切君達に言っていた。
「ふむ。それではじゃ」
「今度はどうするんですか?」
「何、あれは超AIがある」
それはもう博士のマシンには必ず備わっているものであった。
「じゃから安心していい」
「そうなんですか」
「見よ、今度はファンネルじゃ」
それもあるのだというのだ。
「それを出す」
「博士の車椅子にも備え付けられているあれですか」
「そうじゃ。まあな、あれはじゃ」
ここで自身の車椅子に備え付けられているものについて話す博士であった。
「ドラグーンじゃったかな」
「けれど同じものですよね」
「結論としてはそうじゃ」
博士もそれは否定しない。
「まあそのドラグーンもファンネルも同じじゃ」
「そうですよね。結果としまして」
「他にはハイメガ粒子砲も拡散メガ粒子砲もあるぞ」
「そういったのもですか」
「他にはインコムもある」
とにかく色々な装備があるのである。
「何でもかんでもじゃ」
「物凄い装備ですね、相変わらず」
「わしのマシンはどれもフル装備じゃ」
まさに博士のマシンである。
「とりわけあのガメオはじゃ」
「それなんですね」
「その重装備でじゃ」
さらに言う博士であった。
「あの魔女っ子達の結界をいずれはじゃ」
「破壊するんですね」
「それは間も無くじゃ」
確信している言葉であった。
「じゃから見ているのじゃ」
「ああ、そのファンネルが出ましたね」
マザーファンネルが五つにチルドファンネルがそれぞれ六つずつである。
「何かモビルスーツのそれよりずっと多いですね」
「戦略兵器じゃぞ。当然じゃ」
豪語する博士であった。とにかく戦いはまだ続くのであった。
第二百四十四話 完
2009・12・7
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