第二百四十話
[8]前話 [2]次話
第二百四十話 ガメオの能力
博士はモニターからガメオを見続けている。そうして得意げに言うのであった。
「あのガメオはまさに最終兵器第三弾じゃ」
「三弾ですか」
「いや、四弾じゃったかな」
小田切君の突っ込みにふと訂正したのだった。
「五弾じゃったかな。それとも六弾じゃったかな」
「何で増えるんですか?そこで」
「わしの開発したロボットが多いからじゃ」
そこに理由があるのだった。
「だからじゃよ」
「そういえば僕が助手になってからも随分と作ってますよね」
「うむ」
博士の開発スピードは尋常なものではない。それこそ一日で戦略兵器を作ってしまう、それがこの天本破天荒博士なのである。
「じゃからわからん」
「本当にどれだけあるのやら」
「しかしじゃ」
ここで博士はまた言うのだった。
「能力は凄いぞ」
「あのガメオのですか」
「まずミサイルだけではない」
それだけではないというのである。
「ビームランチャーもあれば」
「それもですか」
「他にはじゃ」
さらに言う博士であった。
「アトミックレイにサークルに波動砲」
「凄いですね」
「他にはデルタアタックという攻撃もある」
「随分と重武装なんですね」
「それを意識したのじゃよ」
誇らしげに語る博士であった。
「それがあのガメオじゃ。また補給や整備の必要もない」
「ああ、そうだよな」
「博士の兵器ってね」
ライゾウとタロもそのことをよく知っていた。
「自動的に内部でエネルギーとか弾薬とか生産されたりするし無限動力だし」
「自動修復装置もあるしね」
「あのエンペライザーにしろじゃ」
先程六人によって敗れ去ったそのロボットのことである。
「また三日もすれば元に戻っておる。安心するのじゃ」
「三日ですか」
「そう、三日じゃ」
たったそれだけだというのである。
「じゃから安心してよいのじゃよ」
「安心ですか」
「さて、どうなるかじゃな」
実に楽しそうにモニターを観続けながらの言葉だった。
「今度はどうやって戦うかのう」
「まあ無茶苦茶になるのはわかってますけれどね」
それだけは予想できた小田切君だった。何はともあれ戦いが本格化しようとしていた。
第二百四十話 完
2009・11・22
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ