第二百三十五話
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第二百三十五話 エンペライザーへの攻撃
エンペライザーの攻撃は続いていた。六人と使い魔達はそれは障壁で守っている。それはかなりの強度で無数のミサイルを完璧に防ぎ続けている。
そうして音符でロボットの全身を包んでいる。それを見て華奈子が言った。
「いける!?」
「そうね」
双子の相方の言葉に美奈子が頷く。
「このままいけばね。いい流れよ」
「そう。だったら」
「このままいくわ」
こう華奈子に返すのだった。
「それでいいわよね」
「ええ」
「それでね」
今の美奈子の言葉に頷いたのは春奈と梨花だった。
「勢いはこっちにあるし」
「このまま一気にいくべきよ」
「その通りね」
「ここはね」
赤音と美樹も同じ意見であった。
「そうしましょう」
「それであのロボットをこのまま」
「答えは出たわ」
四人の言葉を受けてあらためて真剣な顔で頷いた美奈子であった。
「華奈子はもう言うまでもないわね」
「あたしはいつも積極路線よ」
実際に楽しげに笑って言葉を返す華奈子であった。
「その通りよ。言うまでもないわよ」
「そういうことね。じゃあ」
「やりましょう」
自分から声をかけてさえしてみせるのだった。
「このままもう一気にね」
「音符で全身を包んだから」
美奈子はそのロボットの巨体を見続けている。そのうえでさらに言うのであった。
「あとはね」
「このままいくにしても」
「音符の数をさらに増やすわ」
そうするというのである。
「それでいいわね」
「任せるわ」
華奈子はまた彼女に告げた。
「それもね」
「やるわよ」
言って一気に演奏の勢いを強める。五人もそれに続く。
とりわけヴォーカルの二人はだ。背中合わせになりそのうえで歌うのだった。
「美奈子!」
「華奈子!」
お互いの名前を言い合う。
「派手にやるわよ!」
「ええ!」
歌は重唱だった。見事なデュエットである。それを歌うと音符が乱れ飛びそのうえでエンペライザーを取り囲みさらに攻撃していく。すると。
その巨体のあちこちから火を噴いてきた。火花も散る。そうして遂に。
巨体がゆっくりと崩れ落ち爆発していく。彼女達は遂に勝ったのである。
「やったわ!」
「そうね」
その崩れ落ちる姿を見て会心の笑みを浮かべる六人、遂にエンペライザーを倒したのである。
第二百三十五話 完
2009・11・8
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