第二十三話
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第二十三話 エンペライザーの恐怖
エンペライザーの攻撃はこの世の終わりのようであった。まるで自衛隊の基地に総攻撃を仕掛けるかのようであった。その攻撃で六人に囲まれながらも圧倒していた。
「これ、強過ぎるでしょ」
華奈子も流石に言葉がない。
「何なのよ、ミサイルにビームって」
「しかも怪音波まで」
美奈子もミサイルの嵐を何とか避けながら唖然としていた。
「有り得ないでしょ」
「有り得ないけれどこれが事実よ」
梨花が悔しさに満ちた声で彼女に答える。
「洒落にならないけれど」
「けれどどうしよう」
美樹はそれでもエンペライザーの隙を窺っていた。
「こんなの。どうやったら」
「水だとどうかしら」
その水を使う春奈が言ってきた。
「機械は水に弱いし」
「それしかないんじゃ」
赤音は光だ。水ではないがそれは何かわかった。
「それじゃあやる?」
「ふははははははははは!何をしようとしてるかわからんが!」
博士は作戦を練る六人に対してまたしても高笑いで応えてきた。
「無駄じゃ!このエンペライザーはそう易々とは倒せん!」
「あんなこと言ってるし」
華奈子は博士のその全く無駄なハイテンションに辟易しながら言葉を返してきた。
「どうしたものかしらね」
「洒落にならない相手だけれどヒントは出たわ」
美奈子がその華奈子に応える。
「水よ」
今の春奈の言葉に頷いてきた。
「ここはそれで行くわ。いいわね」
「水はいいけれどさ」
華奈子はエンペライザーを見上げて攻めあぐねていた。こちらから何を仕掛けてもどうにもならなかった。まるで要塞のようであった。
「まずは装甲を破ることね」
「そんなことは絶対に不可能だ!」
こうしたことは聞いている博士であった。またしても誇らしげに叫ぶ。
「このエンペライザーの装甲は光の巨○用に開発したもの!ちょっとやそっとの魔法で打ち破れるようなものではないぞ!」
「あの博士に常識あるの?」
華奈子はまずそれを突っ込みたかった。
「やること為すこと言うこと破茶滅茶じゃない」
「博士にとってはそれが一番ないものなんだ」
小田切君が言葉を入れてきた。
「実はね」
「やっぱり」
華奈子はそれを聞いてうんざりとした顔で応えた。そこにエンペライザーの足が来たので慌てて後ろに跳んでかわす。一瞬遅れていれば死んでいた。
「惜しいのう、活きのいい実験材料が手に入るところだったのにな」
「やっぱり洒落にならない危険人物ね」
「国家権力もどうしようもないのね」
華奈子と美奈子は博士の今の言葉にあらためて唖然とする。そこに指からのロケット弾が来たのでそれも右に左にかわす。
「今宵は生体実験パーティーじゃ!おなご達を使ってな
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