第二百二十三話
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第二百二十三話 演奏がはじまって
演奏とステップをはじめた六人と使い魔達。黄金のオーラがそれぞれから出されそのうえで彼女達を包み出したのであった。
「どう?美奈子」
「いい調子よ」
こう華奈子に答える美奈子だった。ヴォーカルの二人はまずはそれぞれサックスとフルートを吹いている。この辺りの息が見事だった。
「演奏やステップだけでなく結界もできているしね」
「そうね。わたしもよ」
それは彼女もだった。軽やかに演奏し舞っている。
それと共に黄金色の結界が拡がっていたのだった。
結界は彼女達を包み込み。そうして。
巨大な一つの結界になったのであった。瞬く間にであった。
「よし、いい感じでできたわね」
「まずはね」
美奈子はここでまた華奈子に対して応えるのだった。
「これで私達の護りはできたわよ」
「あとは」
ここでまた言う華奈子であった。
「仕掛けるだけだけれど」
「待って」
しかしそれはまだ止める美奈子だった。
「仕掛けるにはまだ早いわ」
「様子を見ろっていうの?」
「そうよ。だからここに入ったから」
だからだというのであった。
「今はね。様子を見ましょう」
「そうなの」
こう言われた華奈子はとりあえず動きを止めるのだった。とりあえず演奏もステップも止めて今は静かなものであった。その中で話しているのだ。
「じゃあ次の曲は?」
「それもまだよ」
それもだと述べる美奈子だった。
「結界を張ったし。まずはこれだけよ」
「この広くて研究所が見渡せる場所でなのね」
「ここなら何処から来ても対処できるから」
本当に実に研究所がよく見えていた。だからここにしたのである。
「暫くは様子を見てもいいわ」
「慎重にってことね」
「その通りよ」
まさにそれだというのである。
「いいわね」
「そうね。結局打ち合わせ通りね」
話を聞いてこう述べた華奈子だった。
「それじゃあ」
「ゆっくりとしましょう」
言いながら双子の相棒に五〇〇ミリリットルのペットボトルのポカリスエットを出す美奈子だった。見ればそれは二本ある。
「汗かいたでしょ」
「あっ、有り難う」
「皆も」
続いて他の四人に対しても出すのだった。そのうえで飲みながら今は様子を見ることにしたのである。
「水分補給も大事だからね」
「そういうことね。じゃあ今は」
「休憩も兼ねてね」
こうして休息にも入った。今は至って穏やかな彼女達であった。
第二百二十三話 完
2009・9・29
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