第二十二話
[8]前話 [2]次話
第二十二話 博士の野望
「ああ、君達」
小田切君が六人に声をかけてきた。
「はい」
「ええと」
「小田切っていうんだ」
彼は六人にそう名乗った。
「よかったら覚えておいて」
「わかりました」
「そういうことで。じゃあ博士の話を聞いてあげてね」
「はあ」
「聞くがいい!」
博士は高らかに叫ぶ。
「わしは世界征服などという下らんことに興味はない!小さい!小さいぞお!」
「そうなんだ」
華奈子はそれを聞いて呟く。
「とりあえずは」
「宇宙もだ!わしにとっては征服なぞ笑止!わしが求めるのは!」
「何かしら」
「全宇宙にわしという偉大な天才のことを知らしめることよ!」
つまり名声であった。かなりハチャメチャではあるが名声を求めているのだ。
「わかったか!だからこそ!」
「はあ。そうだったの」
六人はそれを聞いてやっと博士の目的がわかった。
「何かぶっ飛んでるわね」
「だからマッドサイエンティストなのね」
「博士の知能指数は二十万なんだ」
「ってちょっと」
華奈子は小田切君のその言葉に思わず目が飛び出た。
「何それ。ウルト○○ンの宇宙人!?」
「漫画の頭脳派どころじゃないわよ」
流石に美奈子も言葉がない。
「何て話・・・・・・」
「この宇宙一の頭脳により!」
博士は驚く六人をよそにさらに言葉を続ける。
「わしの名は全宇宙に鳴り響くのじゃ!」
「そういうことだから」
小田切君はまた言葉を告げてきた。
「聞いてくれて有り難う」
「はあ」
「どうも」
「では行くぞ小さき魔女達よ!」
また六人に声をかけてきた。
「さあエンペライザーの攻撃を受けよ!」
「受けよってこんなのどうするのよ!」
「参ったわね」
華奈子も美奈子も流石に今回は言葉もない。
「何とかしないと」
「けれど」
言っているその側から攻撃が来る。ビームにミサイルに怪音波に足と攻撃も豊富だ。
「どうしよう」
「とにかく避けながら考えるわよ!」
攻撃を避けるだけでも必死だ。話は洒落にならないようになってきていた。
第二十二話 完
2007・3・28
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ