暁 〜小説投稿サイト〜
対決!!天本博士対クラウン
第百九十九話

[8]前話 [2]次話

第百九十九話  再び集まって
 今田先生のその塾に集まった六人。既にその服は魔女の法衣だった。それに身を包んでいるのだった。しかも使い魔達も一緒であった。
「じゃあさ、これからだけれど」
「ええ」
 美奈子が華奈子の言葉に応えるのだった。
「博士がまた活動をはじめたけれどね」
「やることは決まってるわよ」
 美奈子がここで告げた言葉は実にストレートなものだった。
「あの博士を止めるのよ」
「それよね、やっぱり」
「そうよ。またあれでしょ?」
 そしてここで話すのだった。
「暴走族の人とかを生体実験に使ってるのよね」
「ええ、その通りよ」
 やはりであった。いつも通り非道を極めているのだった。
「アルバイトの面接に来てね。そのままね」
「えっ、それって何よ」
 赤音はそれを聞いて思わず声をあげてしまった。
「アルバイトの面接に来た人をそのまま生体実験に使ったの!?」
「そうなのよ、態度が気に入らないってね」
「また随分と滅茶苦茶ね」
 赤音は美奈子の説明を聞いてあらためて呆れたようであった。
「それはまた」
「まああの人らしいけれどね」
 美樹はこうコメントするのだった。
「気に入らないってだけで生体実験の素材にするのは」
「もうそれで結構犠牲者が出てるのよ」
「結構なのね、もう」
「そうなのよ」
 美奈子は難しい顔で美樹に言葉を返した。
「厄介なことにね」
「じゃあ。もう決まりね」
 次に言ったのは梨花だった。
「何とかしないとね」
「そういうこと。博士を止めるわよ」
「今度は宇宙空間どころじゃ終わらないわよ」
 華奈子は既に気合充分であった。
「もうね。銀河の果てまで送ってやるわよ」
「その意気でいかないとね」
 美奈子も言うのだった。
「絶対にね。何とかしないとね」
「ええ。それでよ」
 ここで華奈子がふとした感じで言ってきたのだった。
「先生は何処なの?」
「あれっ、そういえば」
「何処かしら」
 皆先生が何処にいるのかは知らなかったのだった。
「そういえば」
「何処なの?」
 肝心の先生がいなかった。このことがまず問題なのだった。


第百九十九話   完


                   2009・6・7
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ