神界でのほのぼのとした日々だったはずの一日
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「ゲイ・ボルグ(投擲方)」
「任せなさい、はぁぁぁぁぁ」
やれやれ、俺たちは恋姫の世界で死んでも本当に地獄にも天国に行くこともなかった。
こまっちゃん(サボり魔で正真正銘の死神)に三途の川を運んでもらったり堅物で白黒つけたがる閻魔様に会って仕事を手伝ったりはしたものの、本当にバツという罰もなかった。
そうしてそんな地獄にも天国にもいかなかった俺たちは神界に来ている。
ここでは死ぬこともなく、歳をとることもない。
それに加えてここにいる時はここにいる人物の最盛期の姿であり、肉体になる。
例えば俺は80歳になって死んだが、今の姿は20歳前後だろう。まあ、こんな言い方をしても、俺は仙人化したせいで肉体が年をとることはなかったんだがな。
華琳(曹操)達も同じような感じだ。恋(呂布)も愛紗も・・・・・・・。みんなが若い。
イメージ的には某聖杯で召喚されるサーヴァント達(英霊達)がみんな若い時の姿であるのと同じだ。
結局のところ死んでからもう100年以上も経っていて、あの頃の三国の争いの中で馬を走らせた自分たちの姿も所々忘れてしまったりしている。まあ、どこぞの爺が映像として保存していたせいでいつでも見れるけどな・・・・・。
だけれども、今の生活に何も悪い点もない。ただしいて言うなら本当の殺し合いがないせいで多少なまったところとかか・・・・・・・・。
「紅龍、よそ見してないでっ!!」
「はっ!?」
ドッチボールの途中だったのを忘れていた・・・・・・・。
この神界にいるのはいろんな世界で英雄と語り継がれるような人物たちばかり。
そしてそんなヤツらの投げるボールが当然普通な訳もなく、今も尚俺に迫ってきているボールもなぜか赤いエフェクトを纏っていたりする。
「勝ったな」
赤いエフェクトに、この声は・・・・・。黒の剣士か。
「だが甘い」
確かに華琳たちや武器職人とかなら防げないだろうが、三国最強の恋・最強の仙人の華扇・青タイツランサーとか俺に二槍流を教えたランサー、赤い弓兵なら防げる。そしてそれを超えた俺でも当然の如く防げる。
気を使うまでもない。
左足を流れるように引いて身体半分分だけ横にずれることでボールの軌道からズレる。赤いエフェクトが出てるあれは絶対に直進すると分かっているのだから、余計に躱しやすい。
だが、俺の目論見はこの直後に外れることになった。
いいや、俺だけじゃない。この神界の住人全員にとって予想外だっただろう。
黒の剣士キリトが投げたボールが突如空中で停止し、そこから強烈な白い光が空間そのものを呑み込むようにして放たれる。
「おい・・・・・・・・キリト、何やった?」
「違う、俺じゃない」
じゃあ一体この光は誰が・・・・・・・・・。
あ、そういえばこんな感じの光をどこかで見たことがあるな・・・・・。いつだっ
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