彼の者は強者也
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るからなぁ・・・・・」
生死をかけた戦いになれている彼は、最悪の場合のことも考えてナイフ等も携帯している。それに、たまにはわざとナイフだけで戦うようにしているので、命を懸けた戦いを知らない同年代の中学生ごときに彼が負けるどおりはなかった。
「まあ、帰りましょうよ。どうせ先輩は明日も早いんでしょうし」
「ああそうだな、帰るか」
彼ら以外にも弓道部に所属している生徒はいたはずだが、どうやら既に帰っているらしくその姿は見受けられなかった。
「今日は何匹仕留めてたんです?」
「3匹だ」
少しずつ空や周囲が暗くなりつつある中、彼ら二人はのんびりと歩いていた。
車も帰宅でいそいでいるのかとばしているものもあったりと、数が多く一度信号が赤になるとその列はまるで渋滞のようであった。
「・・・・多いですね」
「まあな・・・・・」
彼女の言うように確実に何かがおかしい、熊が本来こう何匹もこの近くに出てくるわけがない。
街も結構騒がしいものだから、くまも本来なら近づくのを嫌がるはずなんだが・・・・。
「ま、先輩ならどうにかできますよね?私はこっちなんで」
「そうか、じゃあな。また明日」
「ええ、また明日ですね」
後輩の笑顔になぜか胸騒ぎを覚えたのであった。
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