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戦国異伝
第八十四話 炎天下その十一
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てばよいのじゃ」
 六角はこうも言った。
「守り勝てばじゃ」
「ううむ、守って勝ちますか」
「ここはそうされますか」
 家臣達もだ。その六角の話を聞いて述べた。
「それが一番無難ですか」
「慎重にいくのならば」
「うむ。川は守りに使える」
 ただ水を飲むだけでない。それもあるというのだ。
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