第八十四話 炎天下その七
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
めるがじゃ」
「わしが共におることでじゃな」
「その攻めに粘りが加わる」
織田家の二枚看板が揃う、その相乗効果を狙ってだ。信長は二人を共にこの近江に向かわせたのだ。その二人が最もわかっていることだった。
それでだ。その一人である柴田は言うのだった。
「それならば勝てる」
「これだけ厄介な状況でもじゃな」
「それも敵を完膚なきまで叩いてのう」
「この一戦で決める」
今度は佐久間が言い切った。
「勝ちそれでじゃ」
「伊賀までじゃな」
「そうじゃ、伊賀も手中に収めようぞ」
「では六角を完膚なきまで叩いてじゃ」
まずはそれが先決だった。勝つにしてもだ。
「そしてそのうえで相手に話してじゃな」
「うむ、下せばよい」
敵を叩いて終わりではない。そこから相手と話すというのだ。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ