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戦国異伝
第八十三話 明智の覚悟その四
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ある」
「向こうからそう言ってきたのですか」
「織田家に来て欲しいと」
「その様に」
「そしてじゃ」
 さらにだった。波多野は言うのだった。
「そちらに人を送りたいと」
「人?人質ですか」
「それをですか」
「そうじゃ。幕臣の明智光秀のじゃ」
 彼の名前をだ。波多野は出したのだった。
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