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戦国異伝
第八十二話 慎重な進みその三
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たのか。明智は己のその読みをだ。丹羽に述べたのだった。
「その殆どがです」
「上首尾に終わっていますな」
「そうなったかと」
 二人の読みは同じだった。まさにだ。
「ですからここはです」
「そのままさらに八代に向かう」
「そうすればいいです」
「そうすれば八代城の周りの支城も我等の手に落ちる」
 そこを守る波多野についた国人達や家臣達がそのまま織田家につくからだ。城ごとだ。
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