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戦国異伝
第八十一話 信貴山城その十一
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じゃったな」
「はい、かなり手を焼きました」
「結局大和の国人は全て織田殿につきました」
「そうした意味で我等と同じ釜を食う仲になりましたが」
「それでもです」 
 同じ釜で飯を食ってもだ。仲間とは限らないというのだ。
 そうした意味で松永と彼の家臣達は大和の国人達とまだ敵同士だった。少なくともあちらはそう思っていた。そうした険悪な仲のままであるのだ。
 その国人達についてだ。家臣達もそれぞれ話す。
「あの者達はその地にいて独自の力を持っております」
「天下は望まないにしろそれぞれ中々の力を持っている」
「そしてその地に確かな力を維持している」
「まずはその国人達ですか」
「この者達を敵に回すとその地を治めにくくなる」
 松永は国人達の存在をそうしたものだと看破してみせた。
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