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戦国異伝
第八十話 大和糾合その三
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にして言った。
「そして興福寺もです」
「あの寺も」
「これが大和衆の結論です」
筒井はこう滝川に述べた。
「そして大和をお治め下さい」
「随分と話が順調に進んでいますな」
「そう思われますか」
「はい、違うでしょうか」
「そう思われて当然でしょうな。何しろ我等はです」
 筒井はここでだ。顔を顰めさせて滝川に述べた。
「これまで長い間細川氏や三好氏にいいようにされてきましたので」
「そこまで酷かったのですか」
「信長様は我等を完全に家臣として扱って頂けると聞いて」
 そうしてだというのだ。
「信長様に従おうと決めました」
「織田家に入られる理由は」
「それが家を守ることになるからです」
 家、それこそが守るべきものだというのだ。その言葉を聞いてだ。
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