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戦国異伝
第七十九話 人たらしの才その八
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「変わるというのですか」
「その通りじゃ。都は手に入れ領地も広くなった」
 領地はかなりだ。このことが大きいというのだ。
「具体的に言えば西に広がった」
「はい、これまでは尾張や美濃を治めるまででしたが」
 池田がすぐに信長に述べてきた。
「ですがここで、です」
「そうじゃ。播磨まで治めることになった」
「それによってですか」
「領地が西に大きく広がった。それによってじゃ」
 どうかというのだ。信長もそのことについて述べていく。
「領地全体を治めるには少し無理が出て来るのう」
「特に播磨ですか」
 池田はその国のことを特に強く意識していた。
「それに丹後もですね」
「うむ。西の方まで治めねばならん。しかし美濃におるままではじゃ」
 これが上手くいかない危険もあるというのだ。それでだ。
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